【キャラメル物語~第13話~】号泣。僕はキャラメルおばちゃんを変えることができない

★今月の一押し記事!

ナマステ!
ネパール在住ブロガーのKei(@Kei_LMNOP)です。

青年海外協力隊の活動記録。
大好評の村のおばちゃんとのキャラメルづくりです。
前回は新パートナーのおばちゃんとキャラメルづくりを再スタートさせるという話でした。

新パートナーのおばちゃんと再始動して数ヵ月。
またまた新しい問題にぶち当たりました。

新パートナーのおばちゃんとキャラメルを作って数ヵ月。作業工程は一通りマスターできた

早いもので、新パートナーのおばちゃんとキャラメルを作り始めてもう3ヶ月くらい。
ありがたいことに、お土産屋さんからも定期的に注文が入っているため、
作り続けることができました。

買っていただいた方々、本当にありがとうございます。

そして、この数ヵ月で新おばちゃんもキャラメルの作業工程をマスターしました。
イエイ!すばらしい!

キャラメルづくりには、様々な工程があります。
キャラメルそのものをつくることはもちろん、
材料準備から、プラスチックの包装の仕入れやロゴの印刷、さらにはできたキャラメルのパッケージング作業まで。

僕から見ると、ネパールの人は特に細かい作業が苦手な印象があります。
なので、パッケージング作業だけ少しまだ不安な点はありますが、
ただそれでももう僕がいなくても、1人でできるレベルになりました。

おばちゃんは地震で家が壊れてしまったので、現在、家を新築中。

家の1階にはキヨスクのようなお店を開くスペースも作っているとのこと。

「ビカス*が帰ったら、お店を開いてそこでもキャラメルを売るのだ!」
*ビカス=僕のネパリネーム

僕も本当に嬉しくなりました。

問題発生。キャラメルがなかなか売れなくなってきた。それでも僕は「放っておく」ことにした

そんな風に順調に進んでいたように見えたんですが、
実はここ最近、また1つ大きな壁が現れました。

それは、キャラメルがなかなか売れなくなってきたこと。

発売当初はあっという間に売れていたのに、
少しずつ注文の間隔が開いていきました。

原因はいくつか考えられます。

新商品ではないため、注目度が下がっていることもあるでしょうね。
さらに、予想外のコストがかかっていることが分かり、少し値上げもしました。
また日本人向けのお土産屋さんに卸しているため、日本が長期休暇かどうかによっても、売り上げが大きく変わることも影響しているでしょう。

さあ、どうするか。
今までの僕なら、たぶん1人で勝手に考えて、「こんな対策をうとう!」とおばちゃんに提案していました。

でも、今回のこの売上が下がっている問題に対しては、
少しアプローチを変えてみることにしました。

ずばり、「放っておく」ことにしました。

語弊を生みそうなので、少しだけ補足すると、
これは文字通り、おばちゃんを見捨てるのではありません。
そうではなくて、僕主導で何かアクションを起こすのはやめようということです。

僕がおばちゃんを引っ張る形であれこれ動いて、対策を考えるのではなく、
おばちゃんに対して、どうするかを聞くスタンスに変える。
そうすることで、彼女の自発的なアクションを引き出そうと思いました。

「放っておく」のは僕が帰ったら、おばちゃんは自分でキャラメル事業を回さなけれいけないから

なぜ僕は「放っておく」ことにしたのか?

キャラメルが売れなくていいとも思っていないし、
おばちゃんのことが嫌いになったわけでもありません。

むしろ、おばちゃんのことを考えた結果、これが最善策だと判断しました。

僕はもうあと2ヶ月もしたら、日本に帰国します。
協力隊という立場で、おばちゃんのキャラメルづくりをサポートするのはあと2ヶ月もないってことなんです。
そんな残り少ない時間の中で、僕がおばちゃんに対してできることは「放っておく」ことだと思ったんです。

なぜか?

それは、僕が日本に帰ったら、
おばちゃんは基本1人でキャラメルづくりを進めていくことになるからです。

事業とは、自分の頭で考え、自分の手で問題を解決していくことの繰り返し。
その行動が正解かどうかはっきりしない中でも、前に進んでいく。
だから、「自分で意思決定をする力」が何よりも大事なんだと思うんです。

事業は「自分で意思決定をする力」が大事。そう思うようになったのは、ラプシーキャンディのおばちゃんの姿

事業で一番大事なのは「自分で意思決定をする力」。
実は、僕がそう思うようになったのは、
あのラプシーキャンディを作っているおばちゃんがきっかけでした。

ラプシーキャンディのリーダーおばちゃんの特筆すべき長所。
それは、自分の頭で考え、自分で意思決定をする力があるところです。

「ビカス、こんなデザインの商品はどうかな?もっと売れるかな?」

そんな風に、写真のような新しい試作品をつくって、
僕に見せてくれたことも、一度や二度ではありません。

最近、自分で判断して、新しい重量計を買いました。

前まではアナログな天秤を使っていましたが、
これだと重さが正確に測れないし、揺れるので瞬時に重さが測れない。
それがパッキング作業の効率を落としていると判断して、投資をしたわけですね。

他にも、大規模な加工品の展示会に無料で出店できる権利を僕がとってきたのに、
「今はその時期じゃないかな」と言ってあっさり断られたことも(笑)

これらの事例は全部、一見して関係のないことのようにも見えます。
でもすべてに共通するのは、「自分の頭で考え、自分で意思決定をしている」という点。

ラプシーキャンディの事業は僕が来る前からやっていたビジネス。
だからどうやってここまで大きくしてきたのかは想像することしかできない。

 

でも、今のリーダーのおばちゃんの姿を見ているとこう思います。
きっと、こんな風に問題にぶつかっては自分の頭で考え、自分で意思決定をして乗り越えてきたんだろうなって。
その姿が容易に想像できます。

商品が売れないから自発的な行動をとってほしかったのに、キャラメルおばちゃんは「やめる」と言い出す。僕は号泣した

キャラメルおばちゃんにも、こんな風に
「自分の頭で考え、自分で意思決定ができる人」になってほしい。

そう勝手な期待をして、僕はおばちゃんに対して質問を投げかけました。

「これからキャラメルはどうしようか?」
「今のキャラメルの何が問題だと思う?」
「どうしたらもっとキャラメルは売れるかな?」

しかし、おばちゃんの答えは「うーん、わからない」の一点張り。
日にちを置いて、何度か同じ質問をぶつけましたが、
答えは変わりません。

そして、しまいにはあっさりこんなことを言い出しました。

「もうキャラメルを売るのはやめるよ」

今となっては、もう考えるのから逃げたくて、
現実逃避したいという軽い気持ちで言った言葉だってことが分かります。

でも、この言葉を聞いた瞬間、僕は物凄く感情的になってしまいました。
何よりも、問題に対してろくに向き合おうとしないおばちゃんから、
全く意欲が感じられないことに正直腹が立ちました。

また、自分がこんなにおばちゃんのことを考えているのに、
なぜその気持ちに応えてくれないのだろうと思うと、本当に悲しくなりました。

しまいには、明らかに不機嫌になった僕を見て、
おばちゃんに「わかったよ、ビカスのために続けるよ」と言われる始末。

僕は、何か溢れる感情を抑えられなくなり、号泣。
村で泣いたのはこの2年の中で初めてのことでした。

僕はおばちゃんに「こうなってほしい」という期待を勝手に押し付けていた。自己嫌悪MAX

涙が出て、抑えていた感情を吐き出すと、少し冷静になれた。
そして、自分自身の姿勢を猛省しました。

僕はおばちゃんに対して勝手に期待を押し付けていました。

僕が日本に帰ってもおばちゃんには困ってほしくない。
おばちゃんが困らないようにするためには、
「自分の頭で考え、自分で意思決定できる人」になってほしい。

そんな風に「こうなってほしい」という期待をしていました。
一番大事なのは、おばちゃん本人の「こうなりたい」という気持ちなのに。

そんな当たり前のことを無視して、
「こうあるべき」という自分の考えをおばちゃんに押し付けていた自分。
そんな自分が物凄く嫌になりました。自己嫌悪MAX。

僕にはネパールを変えるどころか、おばちゃんを変えることすらできないし、するべきでない

泣き終わってちょっと落ち着きを取り戻してから、
キャラメルおばちゃんに謝りました。
そしてなぜこんな感情的になってしまったのかを説明しました。

説明をする中で、僕がどれだけおばちゃんのことを考えているかが、
おばちゃん自身にも伝わったようで、
絆が深まってよかったのかなと思っています。

ちょっと前にこんな記事を書きました。


この記事でも書いたように、
自分が帰った後のおばちゃんたちが心配でなりません。
その心配のあまり、今のキャラメルおばちゃんを変えようとしていました。

でも、今回の件でよくわかりました。
僕は、キャラメルおばちゃんを変えることができない。
そして、変えるべきでないんだと。

キャラメル事業はおばちゃんのもの。
続けるも、続けないも自分の気持ち次第。
続けるにしても、自分のお店で売るスタイルにしてもいいわけで。

協力隊の任期も、残り2ヶ月を切りました。

もう一度気持ちと考えをリセットして、自分に何ができるかを考えます。
「こうあるべき」という僕の考えより、
「こうしたい」というおばちゃんの気持ちを大切にしながら。

ネパールのアイドル、ラプシーちゃんの一言!

日本に行きたいという私の気持ちも大切にしてよね~

キャラメル物語の過去記事はこちら!

 

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