ナマステ!
ネパール在住ブロガーのKei(@Kei_LMNOP)です。
青年海外協力隊の活動記録。
大好評の村のおばちゃんとのキャラメルづくりです。
前回はキャラメルの売上は好調なのに、パートナーのおばちゃんがキャラメルづくりを辞めるという予想だにしないピンチに陥りました。
今後の展開はどうなるのか。
果たしてキャラメルづくりの継続はできるのでしょうか。
キャラメルづくりを辞めなきゃいけないおばちゃんと話し合うも解決策を見い出せず
ビジネスは順調なのに、キャラメルづくりを辞めるというあまりにも急な展開。
僕もめちゃくちゃ驚きました。
今後どうするのかについてちゃんと話し合う必要があると思ったので、おばちゃんと意見をぶつけ合いました。
おばちゃんがキャラメルづくりを辞めるのは本人の意思ではありません。
家庭の事情により、どうしても辞めざるを得ない理由ができてしまったことが原因でした。
その理由は到底納得できるものではないのですが、一方でどうしようもない不可抗力的な理由でもありました。
でもやっぱり僕は今まで頑張ってきたおばちゃんと継続したいという気持ちが自分の中に残っていたんです。
商品化するのにあんなに苦労して、やっと商品化できたっていうところ。
ここで辞めてしまうのはあまりにももったいない。何よりも、頑張ってきたおばちゃんの努力が水の泡になってしまうのだけは避けたかったんです。
だからどうにかして、解決策を提案しました。
でも、どれもおばちゃんがキャラメルづくりを続けられるような案ではありませんでした。
もう辞めるしかないと諦めかけたとき、別のおばちゃんがキャラメルづくりに手を挙げた
せっかく形になったキャラメルづくり。
でも、作るおばちゃんがいなかったら成立しません。
いよいよ追い詰められたなって思ったそのとき、僕とおばちゃんが話しているところにまた別のおばちゃんがやってきました。
そして予想だにしない一言が。
もし●●さん(もとのおばちゃん)ができないなら、私がキャラメルづくりを引き継いでもいいかな?
これまた予想外の出来事が起きました。
キャラメルづくりを始めたときに手を挙げてくれたおばちゃんでもなく、全く新しいおばちゃん。
でも確かにそのおばちゃんは、僕らがキャラメルづくりをやっているときに度々様子を覗きに来ていた人でした。
今までのおばちゃんから、新しいおばちゃんへの言葉に泣きそうになる
新しいおばちゃんも交えて色々話をしていくと、本気でやりたいと思っていることが伝わってきました。
それでも僕の中には、今まで頑張ってきたおばちゃんと一緒にやりたい気持ちが…。
どうしようか考えました。
でも始まったばかりのキャラメルづくりは継続することが一番。
継続していたら、また今までのおばちゃんが戻ってこれる可能性だってあるわけです。
そう考えて、新しいおばちゃんと継続することに決めました。
辞めてしまうおばちゃんにも聞いて「この形で問題ないか」と聞きました。
そうしたら、これまで頑張ってきたおばちゃんが、新しいおばちゃんにこんなことを言ってくれました。
「このキャラメルづくりはビカス(僕のネパリネーム)が帰ってからもできるものだから、やってみなよ」
うぉ~~~。なんて優しいんだ。
その優しさに、思わず涙が出そうになりました。
そして、自分がいなくなってからも継続されるような活動を残したかった僕にとっては本当に嬉しい言葉でした。
新パートナーのおばちゃんとタッグを組み直すことに
こうして、新しいおばちゃんとタッグを組んで、またキャラメルづくりを継続することができました。
今度のおばちゃんはこんな人。陽気で愉快なおばちゃん。
めちゃ早口なので、たまに言ってることがよく分かりません(笑)
今は新しいおばちゃんにキャラメルづくりの工程を教えながら、一緒に頑張ってます。
キャラメルに使う牛乳は、今までのおばちゃんの家から買うことに!
ただこの新しいおばちゃんの家には、牛がいないんです。
2015年の大地震によって飼っていた牛が死んでしまったんです。
でも、キャラメルをつくるには牛乳を使わないといけません。
さあどうするってなった時、新しいおばちゃんが見事な解決策を提案してくれました。
それはキャラメルづくりの使う牛乳を、なるべく今回辞めてしまったおばちゃんの家から買うこと。
そうすることで、キャラメルをつくれなくなったおばちゃんにも収入が入ることになります。
見事すぎるアイデア。もうナイスすぎる名案。
これならキャラメルを辞めてしまうおばちゃんもお金を稼ぐことができます。
さて、これから新しいおばちゃんと再スタートです。
先がどうなるかわかりませんが、またコツコツ地道に頑張っていきますよ!
キャラメル物語の過去記事はこちら!
ネパールのアイドル、ラプシーちゃんの一言!
私のお友達がいなくならないで済みそうね~嬉しいわ~