ナマステ!
ネパール在住ブロガーのKei(@Kei_LMNOP)です。
数あるネパールのお祭りの中でも、光のお祭りと呼ばれている「ティハール」。
毎年11月頃に行われるこのお祭りが実は超素敵なんです。
THEお祭りって感じで、僕も大好きなお祭りなんです。
今回はそんなティハールを紹介していきます。
※チェットリと呼ばれる民族のティハールです
「ティハール」とは11月頃に5日間に亘って行われる「光のお祭り」
ティハールはネパールでも2番目に大きなお祭り。
ネパール独自の暦に従うので、毎年10月~11月頃に行われます。
別名「光のお祭り」と呼ばれていて、家々もライトアップされるんです。
ティハールは全部で5日間あります。
1日目:カグ・ティハール(カラスの日)
2日目:ククル・ティハール(犬の日)
3日目:ラクシュミ・プジャ(お金の女神ラクシュミの日)
4日目:ガイ・プジャ(牛の日)
5日目:バイ・ティカ(兄弟の日)
それぞれ1日ずつやることが違いますので、順番に紹介していきます。
1日目:カグ・ティハール(カラスの日)
ティハールの初日。
お祭りなんですけど、この日はなぜか祝日じゃありません(笑)
祝日にしたらいいのにって思うんですけどね。
1日目は「カグ・ティハール」と呼ばれてます。
「カグ」ってのはネパール語で「カラス」のこと。
カラスを拝み、食べ物を与える日なんです。
なんでカラスなのか?
それはカラスが地獄の閻魔大王の使者だから。
そんなカラスが閻魔大王に悪いことを伝えないように、カラスにプジャ(お祈り)をして、食べ物を与えます。
と言われてますが、あんまりやってる家は見たことがないですね。
ネパールでもカラスはいますが、そんなに見ないんですよね。
てなわけで、この日は特別何かあるわけではありません(笑)
でもこの頃になると、街中では、お祝いに使うマリーゴールドの花がズラーっと並ぶようになります。
なかなかきれいで、これを見るとなんだかティハールがやってきたんだなって気分になりますね。
2日目:ククル・ティハール(犬の日)
ティハールの2日目。
この日もなぜか祝日じゃありません(笑)
2日目は「ククル・ティハール」と呼ばれています。
「ククル」ってのはネパール語で「犬」のこと。
1日目はカラスでしたが、2日目は犬が対象に変わりました。
なぜ犬なのか?これにもちゃんと理由があります。
カラスと同様、犬も閻魔大王の使者だと言われているからです。
悪い知らせがこれまた行かないように、犬たちをおもてなしする日なんです。
こんな風に犬のおでこに赤い粉(ティカ)をつけてあげ、さらにマリーゴールドで作った花輪の首飾りをつけてあげます。
主に飼い犬にやってあげるみたいですが、カトマンズには野良犬が腐るほどいます。
なのでラッキーな野良犬は同じようにティカと花輪をもらえます。
犬にとっては天国のような日ですね。
僕は犬が好きなので、この日はなんだか微笑ましくなります。
ちなみに、この日はこれだけ。特別なことはこれ以外にありません(笑)
3日目:ラクシュミ・プジャ(お金の女神ラクシュミの日)
「なんだよ!ティハールって何もしないのかよ」って思ったあなたへ。
お待たせしました。
こっからがティハール本番です。
3日目は「ラクシュミ・プジャ」と呼ばれる日。
お金の女神であるラクシュミさんを家にお招きして、財運をアップします。
お昼から夕方にかけて、家の前に絵を描きます。
絵は何でもいいみたいで、いろんな絵が家の前に出現します。
さっきのティカの粉を使って描きますね。
いろんなデザインでカラフルな絵が楽しめるんで、なんだか楽しくなります!
陽が落ちて暗くなってくると、家の電気を消して、ろうそくを灯します。
お金の神様であるラクシュミさんが家に入ってこれるように、ろうそくで道をつくるんです。
これがまあきれいなんですよね。
ちなみにティハールの期間中は家の外観にはイルミネーションを施している家が多いですね。
まだまだ終わりませんよ!
夜20時くらいになると、子どもたちや若者は近所の家を一軒ずつ回っておこづかいやお菓子を集めます。
バイリとかデウシって呼ばれるものです。
イメージとしてはアメリカのハロウィンのTrick or Treatみたいな感じですね。
その際、子どもたちは踊ったり歌ったりしてパフォーマンスをします。
それが終わると大人たちはおこづかいやお菓子を渡しますね。
ヒマラヤンアクティビティーズさんの動画があったので貼っておきます。
これはなかなか本格的な大人のパフォーマンスです。
その後は爆音で音楽をかけて、ダンスパーティーです。
即興の野外フェスみたいで楽しい!
でも、僕は恥ずかしいので踊りません…
こんな感じで夜通し遊んで3日目が終わります。
4日目:ガイ・プジャ(牛の日)
4日目は「ガイ・プジャ」と呼ばれる日。
ネパール語で「ガイ」は「牛」。
そしてヒンドゥー教では牛は神様です。
動物+プジャとくればもうお分かりでしょう。
牛さんにも、赤い粉をつけてあげて、花輪の首飾りをつけます。
(写真は花輪がありませんが)
牛さんも幸せそうです。
5日目:バイ・ティカ(兄弟の日)
いよいよ最終日!
「バイ・ティカ」と呼ばれるこの日は、女性たちが自分のお兄さんや弟の長生きや健康をお祈りする日。
僕がお邪魔させてもらった家は、お兄さん1人に妹5人でした。
なので、お兄さんのためにこれだけの御馳走が用意されていました。すごい!
昼過ぎになると、お祈りの儀式が始まります。
お姉さんたちが粉をお兄さんのおでこにつけて、花輪の首飾りをかけてあげます。
そして先程用意したごちそうを手渡します。
それが終わると、今度はお兄さんからおでこに粉をつけてもらいます。
そして最後におこづかいをもらって終わりです。
僕もノリでやってもらいました。
ティハールのティカは色とりどりの粉を縦につけていくのが特徴です。
同様の手順で、ティカをつけてもらい、首飾りをもらいました。
そして僕もティカをつけてあげて、お金を渡しました。
こんなにおばちゃんたちに囲まれてハーレムでした。
最後に御馳走を食べてティハールは終わりです。
こうやって兄弟姉妹で絆を確認するってすごく素敵な文化だなって思いました。
日本にはなかなかないですもんね。
家族を大切にするネパールならではって感じで、僕まで幸せな気分になりましたよ。
ティハール最高!ネパールのお祭りの中でも特段幸せな気分になります
以上、ネパールの光のお祭り、ティハールを紹介しました。
光のお祭りなだけにライトアップもあるし、ちょっとした遊びもある。
また大事な兄弟・姉妹のつながりを感じられる日もあります。
町全体がなんだか明るいハッピーな気分になる5日間です。
ぜひ一度は体験しに来てほしいお祭りです。
来年もティハールの時にネパールにいたいな~!
ちなみにお祭りで言えば、ホーリーも最高です。
次は⇒ネパール春のホーリー祭りがハッピーすぎて嫌なこと全部どっか行った
ネパールのアイドル、ラプシーちゃんの一言!
ティハールってお湯沸かすやつだけじゃないのよ~(それティファールだよ!)