「日本人の宗教は?」と聞かれたら「仕事」と答えることにした

★今月の一押し記事!

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ナマステ!
ネパール在住ブロガーのKei(@Kei_LMNOP)です。

海外に住んでいると、よく聞かれるのが日本人の宗教。
ここネパールでも宗教は人々にとって身近なものなので僕もよく聞かれます。
聞かれる度に、無宗教とか神道とか言ってましたけど、これからはこう答えます。

「日本人の宗教は仕事だよ」って。

その理由を紹介します。

日本人は無宗教?神道?仏教?全部なんかしっくりこない

ネパールではほとんどの人がヒンドゥー教もしくは仏教を信仰しています。
僕の村でも大体おじいちゃんが、朝6時からお祈りをしてるんですよね。
それくらい宗教は人々の生活の中ですごく身近な存在。

そんなネパールだからこそ「日本人の宗教は何なんだ?」ってことをよく聞かれます。
これはオーストラリアに留学をしたときもよく聞かれましたけど、ネパールでは留学していた時より頻繁に問われます。
この質問に対する答えって結構難しいんです。

「日本人の宗教」って考えたときに思い浮かぶのは、3つ。
①無宗教②神道③仏教です。
でもどれも正直僕の中ではしっくりきません。

「日本人は無宗教」はまず全く伝わらないし、自分の中で違う気がする

まず1つ目の「無宗教」。

向こうからすると意味が分からないみたいで、うまく伝わらない。
まああれだけ信仰心があるネパール人からすると意味不明ですよね。
なので伝わらないどころか、下手したらヒンドゥー教への改宗をすすめられる(笑)

それに自分の中でもこれは正直ピンと来ません。
「日常生活の中に、仏教や神道の教えが根付いているから日本人は無宗教なんだ」っていう声もあります。
でも、それなら宗教は仏教か神道になるのであって、無宗教であるってことにはならないのでは?

「日本人の宗教は神道」って答えるのもなんだかしっくりこない

次に2つ目の「神道」。

自然や自然現象などを敬い、自然界に存在するあらゆるものには、神が宿っているという考えで、「八百万の神」を信仰する。
確かに、日本では山や川、森にも神様がいるって言われてる。

でもじゃあそれが「宗教」なのかって言われると何か違う気がするんです。
特にネパールで、毎朝ヒンドゥー教の神様にお祈りするような人々を見ていると尚更。
僕らは自然には神様が宿っていると考えるけど、自然にお祈りはしていない。

だから「日本人の宗教は神道」っていう考えもなんだかピンと来ません。

「日本人の宗教は仏教」って答えるとめちゃツッコまれる

3つ目の「仏教」。

お葬式とかお坊さんが来るし、日本にはお寺もたくさんある。
「仏教」っていう世界でもメジャーな宗教だし、聞こえはいい。
でも、ここネパールで、「日本人の宗教は仏教」って答えるとあるツッコミが返ってきます。

「えっ、仏教ってお肉食べちゃだめでしょ?
でもビカス(僕のネパリネーム)は肉大好きやん」

超鋭い刃物のようなツッコミが来て、僕はいつもぶっ刺されます。
そして本当に刺されたように何も答えられなくなります。
もう何も言い返せなくなるんですよね。

なので、「日本人の宗教は仏教」って答えるのも何かはばかられます。

「日本人の宗教は”仕事”」と答えるのが一番しっくりくる

無宗教も神道も仏教もどこかしっくりこない。
そう考えたときに、僕は1つピンとくるものを見つけてしまいました。
「仕事」です。

「日本人の宗教は”仕事”」だと答えるのが自分の中では一番しっくり来てしまいました。
何を訳の分からないことを言ってるんだと思う人もいるかもしれません。
でも、意外と訳分からないない意味不明なことでもないんですよ。

っていうのも、日本人の仕事に対する考え方は宗教的な要素がたっぷり。
海外から見ると理解しがたい神秘的な要素がたくさんあるんです。

ポイント①「お客様は神様です」という異常な「お客様」崇拝主義

まず挙げられるのがこれ。
「お客様は神様です」という異常なお客様崇拝主義。
お客「くん」やお客「ちゃん」ではなくお客「様」という呼び方が一般的なのが省庁してますね。

でもこれってやっぱりちゃんちゃらおかしな話。
お金を出して商品を買ってくれたからといっても神様でも何でもない。
なぜならビジネスは対等な関係によって成り立つ、等価交換だから。

お金を出して商品を買うほうが偉いのではなく、商品を売る方も偉い。
というか関係は対等であるはず。
なのに、日本ではそれが全く通じないですね。

何よりもこの「お客様は神様です」っていうフレーズ。
モンスタークレーマーを生み出す超栄養素たっぷりのエサになっています。
でもこれって「お客様は神様だから何を要求してもいい」っていう言葉ではないですからね。

この言葉を生み出した、三波春夫さんのホームページにはこんな説明があります。

三波春夫にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。
客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という形の中から生まれたフレーズなのです。
三波が言う「お客様」は、商店や飲食店などのお客様のことではないのですし、また、営業先のクライアントのことでもありません。

「お客様は神様です」について

商品を買う方も売る方も、あくまでも関係は対等です。
なのに日本ではそうはなっていない。
誠に摩訶不思議ですね。もはや宗教としか言いようがありません。

ちなみにネパールではお客様は神様でも何でもありません。
僕はタクシーに乗ると、そんな遠くなくても行先によっては「嫌だ」と断られます。
買う方も売る方も関係が対等なので気持ちいいです。

ポイント②仕事は尊いものだから無給で働くのもOK!「サービス残業」崇拝主義

お客様は神様だ。
だからその神様に仕える「仕事」は尊いものだ。
そこから生まれたのが「サービス残業」崇拝主義。

労働って自分が働いた分の対価として賃金を得るっていうのが基本原則だと思うんです。
でも日本ではそうはなってないですね。
こんな考えがもはや普通になってます。

「食える分だけの基本給はやってるんだから、それを超える分は無給で働け。
なぜなら、仕事は神様に仕える尊いものだから」

「残業代はサービスしなさい」っていう法律は日本にもないはずなんですけどね。
それどころか「残業代は普通の時給より高めに払ってね」っていう法律があるはずなんですけど。
それでも、法律を無視して残業代を払わないことがもはや普通になってます。

こんな考えが平気でまかり通ってるのはもはや宗教としか言いようがない。
誠に摩訶不思議です。

ちなみにネパールではお客様は神様でも何でもないです。
仕事はあくまでも、お金を稼ぐ手段だとみんな分かっています。
だから残業なんかしません。ましてやお金がもらえないのに残業なんて誰もしません。

ポイント③神様に仕えて死んでいくのはOK!「過労死」崇拝主義

お客様は神様だ。だからその神様に仕える仕事は尊いものだ。
神様に仕える仕事は尊いものだから、その仕事で死んでいく人が出るのはOKだ。
そこから生まれたのが「過労死」崇拝主義です。

よーく考えてみてください。
人を殺すのって大抵どこの国に行っても、有罪になると思うんです。
場合によっては極刑が科されるような重罪です。

だけど、日本の場合、仕事で死ぬのはどうやらそれほど罪なことじゃないみたいです。大抵の場合、仕事で人が死んでも、会社は慰謝料払っておしまいです。
経営者が殺人罪で罰せられるようなこともほぼないです。

その根底にあるのは、神様に仕える「仕事」は尊いという考え。
だからこそ、神様のために仕えて死んでいくのは何ら問題ない。
そう信じてるからこそ、何も罰せられないんでしょうね。

誠に摩訶不思議です。
こんな考えが平気でまかり通ってるのはもはや宗教としか言いようがない。

ちなみにネパールでは、「過労死」という言葉を説明するとびっくりされます。
仕事で死んでいく人なんて、不慮の事故や事件に巻き込まれた人くらいだからです。
働きすぎて死んでいく人なんて僕は見たことも聞いたこともないですよ。

「日本人の宗教は?」と聞かれたら「仕事」と答えるといいよ

海外にいる皆さん。「日本人の宗教」について聞かれることも多々あると思います。
恐らく今までは、「無宗教」とか「神道」とか「仏教」って答えていたはず。
でも正直どれもピンと来ないと思います。

「無宗教」って簡単に割り切れるような生活を日本人は送ってない。
かといって「神道」と言われても、自然にお祈りをしてるわけでもない。
焼き肉が好きなのに、信仰してるのは「仏教」だなんて言ったら罰が当たります。

だからこれからは「日本人の宗教は”仕事”」って答えましょう。

「お客様は神様です」という「お客様」崇拝主義。
そんな神様に仕える「仕事」は尊いから無給で働くのもOKな「サービス残業」崇拝主義。
そして「仕事」で死んでいくのもOKな「過労死」崇拝主義。

頭で考えたらどれもおかしいことは普通に分かるはず。
でも、なぜか日本ではこんな考えが普通なんですよね。
まさにミステリアス。これは「宗教」以外の何物でもないでしょう。

ということで「日本人の宗教=仕事」と答えると自分も海外の人も納得です。

日本の仕事環境って恵まれてると思うんですけどね。どうしてこうなるか。

次は⇒「雇用される以外」でお金を稼ぐ力が圧倒的に足りない日本人は超幸せだ

ネパールのアイドル、ラプシーちゃんの一言!

仕事なんて適当でいいのよ~死んだら私を食べられないじゃない!

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