ナマステ!
青年海外協力隊の活動報告です。
前回、村のおばちゃんたちと一緒に作る加工品が決定したとお伝えしました。
何を作るかというと「キャラメル」です。
実はネパールにもキャラメルのようなものがあります。
それが「プスタカリ」と呼ばれるお菓子なんです。
このプスタカリを作っている工場に弟子入りして、修行してきました(笑)
詳細をお伝えします。
プスタカリとは、めちゃくちゃ硬いキャラメルみたいなお菓子
プスタカリはどんなお菓子なのか。
一言でいうと、「超硬いキャラメル」です。
噛もうとしても噛めません。たぶん噛んだら歯が折れます。
ネパールの人は硬いものを時間をかけてチュパチュパ味わうのが好きなんです。
なので、これだけ硬いんだろうなと思います。
村で作るキャラメルですが、本当は生キャラメルを考えていました。
でも、プスタカリがこれだけ硬いと硬い方がいいなと思い、普通のキャラメルにしたわけです。
活動する村の近くにプスタカリ工場を奇跡的に発見し、弟子入り!
そんなプスタカリですが、実は知ったのは最近。
もう1つの活動の柱、ラプシーキャンディの2軒目のお店、ルートネパールさんに置いてあったのをたまたま見つけました。
そこに置いてあったプスタカリの製造先を聞いたものの、お店の場所が分からなくて見つからず。
ところが、そこでたまたま通りかかったお菓子屋さんに別のプスタカリが置いてあり、製造先を辿ってみるとうちの村の近くだったんです!
なんという奇跡!
というわけで村の近くの工場を見つけ、オーナーさんに直撃。
すると、「お金は払えないから無理だよ」と言われました。
もちろんお金はいらないので、「タダ働きさせてほしい」とお願いしたら即OK。
弟子入りさせてもらうことになりました。
どうやって作るの?原材料と作り方はこちら!
肝心の作り方、そして原材料はこちら。
まず、鍋に砂糖とクワと呼ばれる牛乳を濃縮して固形にしたものを入れて、加熱します。
そこにグルコース、ピーナッツ、ココナッツを入れて水分を飛ばして固めていきます。
焦げないようにグルグルかき回していきます。なかなか大変だった!
しばらくするとこんな粘土みたいな固まりに!
こうなったら火からあげます。
火からあげた後は小さく切って、手で丸めていきます。
全然伝わらないんですが、出来立てなのでマジで熱い。
でも冷めるとカチコチになってしまうのですぐにやらないといけない。
そんなわけで手を火傷しまくりました…。
出川哲郎バリのリアクション芸人っぷりでわめく僕。
涼しい顔で平気でこなすおばちゃんたち。
化け物だと思いました。
しばらく冷まして置いて、完全に固まった後にパッキング。
こんな風にして山積みされていきます。
このサイクルを1日10回くらい、朝9:00~17:30まで繰り返しやりました。
1回作業で4kgくらい作れるので、ザッと1日40kgのプスタカリを作ったわけです。
農作業よりもきつかったですが、初体験だったので、楽しく弟子入りさせてもらいました。
実現したい理想の工場!キャラメル作りのヒントをいただきました
今回、僕がプスタカリ工場に弟子入りした目的は2つありました。
1つは、プスタカリの原材料、作り方を知ること。
もう1つは、調理、パッキング、搬送などの製造プロセスを理解すること。
前者に関しては、村のおばちゃんたちと作るキャラメルの作り方とは全然違うことが分かりました。
差別化をしたいと思っていたので、全くかぶってなくてよかったです。
後者に関しては、本当に得るものが大きかったです。
というのも、弟子入りさせてもらった工場が本当に理想の工場だったからです。
誰もサボらない勤勉さ、無駄のない製造工程、設備の整ったハイスペックな環境。
すべてが理想の工場。
いざ自分たちが工場で作るってなっても、なかなか想像ができませんでした。
でも、ここに弟子入りをさせてもらって、イメージができるようになりました。
工場の皆さん、本当にありがとうございました!
ラプシーキャンディに弟子入りしたときの記事はこちら。