ナマステ!
最近の大学生ってよく途上国に一人旅とか行きますよね。
そんな僕も途上国に行ってみたくて初めて行ったのが大学生のとき。
行先はカンボジア!初途上国で初めての一人旅。
そこで、僕は途上国の洗礼に遭い、大失敗を犯します。
なんと、相場の約7倍もぼったくられてしまいました。
当時、あまりにも情けなくて恥ずかしくて、ほんと泣きたくなりました。
数年経ってから初めて話せるようになったってくらい、ちょっとした傷でした。
そんな僕の失敗談を紹介していきたいと思います。
アンコールワットを回るバイクタクシーで相場の約7倍ぼったくられる
アンコールワットって遺跡群なので色んな遺跡があります。
しかもあちらこちらに散らばってるので、移動手段が必要です。
その移動手段を担うのがバイクタクシーだったりトゥクトゥク(バイクの後ろに座席をつけた乗り物)なんです。
僕は1人だったんで、バイクタクシーに乗りました。
そうしたらその運転手に相場の約7倍ぼったくられました。
2日でUS$20が相場なのに、僕が払ったのはUS$130。
自分でもびっくりするくらいのクソぼられ様。
もう5年以上前なのに今思い出すだけでも、腹立ちますね。
何に腹が立つってこんなぼったくりをされた自分の情けなさ。
ああー恥ずかしい…。
でも同じ思いをする人が出てこないように、一部始終を全部話します。
日本語・英語ペラペラのLukeという男に出会う
陸路でタイからアンコールワットがある、カンボジアのシェムリアップに到着。
初めての一人旅で初めての陸路国境越えで、めちゃくちゃ疲れた僕。
「ホテルも探さなきゃ、ああー」ってなりながら、車を降りる。
そうすると、待っていたのはLukeというカンボジア人男。
こやつが僕を騙した男でなんですが、日本語も英語もペラペラなんですよね。
「良いホテル紹介するよ!無料でいいからバイクに乗って」とか言ってくる。
この時点で超怪しいですよね。
それでも僕はこんなことを思ってしまいました。
「ええー!無料でホテルも紹介してくれんの!?なんていいやつだ!」
もうバカ。バカすぎる。
穴があったら入りたいってレベルじゃなくて、穴がなくても掘って入りたいくらい恥。
実際、Lukeに連れて行ってもらい、本当にタダでホテルまで紹介してくれました。
しかもなかなかいい感じのホテルだったんですね。
「夕食も一緒に食べに行こう!」って言ってくれて一緒に行くことにしました。
お店に行く途中、Lukeの自宅に寄ったんです。
Lukeのお父さんやら家族にも会ったんですね。
これでわずかながら持っていた僕の疑い気持ちは宇宙のどっかに行っちゃいました。
家族を見せられて、完全に信頼してしまったんです。
家族を紹介してくれるって、なんか僕の中では信頼していいっていう気持ちと結びついていて。
今思えば、ここで完全にやられました。
その後の夕食でも自分の分以外、特にお金を請求されることなくその日は終了。
翌日もアンコールワットを回ってくれるということでホテルに来ることを約束して別れました。
アンコールワット出発前に3日間でUS$250を請求される
さあ問題のぼったくられシーン。
翌日、ホテルにまで来たLuke。
そして早速アンコールワットへ出発するかと思いきや、料金交渉。
3日間回りたいっていう旨を伝えると、Lukeからはこんなことを言われる。
3日間ならそうだね。US$250でどうかな?
「高すぎる!そんなに払えない!2日間ではいくらなの?」って聞く僕。
そうすると、「US$140でいい」と言うLuke。
それでも高いのでまずは持っていたUS$110を、納得していないのに払ってしまった。
納得していないのになんで払ったのか?
それは、僕があっさりとLukeを信頼しちゃってたからなんです。(バカすぎる)
前日、とてもよくしてくれたし家族まで紹介してくれてる。
だから騙すはずがないって信じ込んでしまっていたんです。
なんてバカなんでしょう。当時の僕みたいなのがいるから、日本人はカモられる。
自分が納得していないのにお金を払うってそれだけでも本当に最悪な気持ち。
当然、念願のアンコールワットなのに、全然楽しめなかった。
ずーっとお金のことばっかり考えちゃうんですね。
翌日、Lukeの兄という男が登場。US$20を追加で支払う
さらに翌日。ホテルの前にLukeの他にもう1人男が。
なんでもLukeが調子が悪いので代わりに兄貴を連れてきたとのこと。
約束が違うので、さすがにオリンピックメダリスト並みのお人好の僕も怒りました。
ただ当たり前なんですが、払ったお金は戻ってこず。
結構きつく言ったんですけどね。それでも無理でした。
早くアンコールワットに行きたかった僕。
もうLukeの顔も見たくなかったので立ち去りました。
すると、兄貴のクンという男がついてきて、俺なら1日US$20でいいとのこと。
なんかうさんくさかったけど、とりあえず早くアンコールワットに行きたかった。
なので、お金を払い、クンという男のバイクで行くことにしました。
相場は1日US$10!日本人バックパッカーに奈落の底に突き落とされる
気を取り直してアンコールワットを観光していた僕。
その中で、日本人バックパッカーと会い、遺跡の片隅で座りながら雑談しました。
その会話の中の彼の何気ない一言で、僕は奈落の底に突き落とされます。
「アンコールワットに1日US$10で来たんですけどね…(会話続く)」
もうその後の会話は覚えてなくて頭が真っ白に。
ここで、初めて自分はぼったくられたことを知りました。
しかも、2日間で相場の約7倍。
彼は日本人が集まるゲストハウスに泊まっていて、その相場がこちら。
確かに僕が回ったコースは1日US$10で行けました。
タケオゲストハウス Price list BikeTaxi,Rumo,Car,Bus
自分の情けなさで吐きそうでした。
とても、「自分はUS$130で来たんですよ!あはは!」なんて言うこともできず。
ただただ苦笑いしてました。
今思えば、ぼったくり防止のためにやるべきことを全然やってなかった。
海外でのぼったくりへの対処法!5つのポイントを紹介します – Kei’s Way@ネパール-第一志望の会社を3年で辞めた27歳が ネパールで起業するまで
こんな苦い思いをしても「行ってよかった」と思う理由
そんなわけで、初めての途上国、初めてのひとり旅で超苦い思いをしました。
それでも不思議なことに、「行かなきゃよかった」とは一度も思ったことがない。
むしろ、「カンボジアに行ってよかったな」って心底思います。
念願のアンコールワットは期待を裏切らず、むしろ期待以上だった。
中でもタ・プロームと呼ばれる遺跡は本当にすごくて、毎日行っても飽きなかった。
もう一度は行きたいな。
アンコールワットの周りにはたくさんの子どもたちがいました。
学校に行けず、必死にUS$1をせがむ子どもたち。
それでも、彼らの目は本当にきれいで、キラキラしてて見てるだけで心が洗われた。
何よりも、僕はこのカンボジアで自分がやりたいことを見つけたから。
僕には「途上国で事業を興す」というやりたいことがある。
それは、カンボジアで小島幸子さんが開いた「アンコールクッキー」に出会えたことが原点。
青年海外協力隊としてネパールにいる今。
もしこのお店に出会えてなかったら、この今は間違いなくなかった。
そんなわけで、僕はカンボジアに行ったことを1mmも後悔してません。
ぼったくられたことなんか小さいものだと思えるくらい、大きなものを得ました。
なので、ぜひ海外を旅したらいいんじゃないでしょうか。
すぐに人生が変わることってなかなかないかもしれない。
でも長期的に見たら、必ず人生の大きなきっかけになりますよ。
実は、アンコールクッキーを見てもその時はピンと来なかったんです。
結局、「これがやりたい!」って気づいたのはなんと4年後!
4年経ってから気づくまでの経緯が気になる人はこちらをどうぞ。