ナマステ!
このブログを見てくれてる人って、いろんなブログを読み漁るのが好きな人が多いんじゃないかと思います。
「もっといろんなブログを知りたい!」っていう人もいるんじゃないでしょうか。
実際、僕ももっといろんな人に読んでほしいブログがたくさんあります。
そこで、今回は一押しブログ「ルワンダノオト」のタケダノリヒロくんにインタビューしてみました。
実は大学時代からの付き合いなんですが、奇しくも彼も青年海外協力隊としてルワンダで活動中。
緩いけどなかなか濃いインタビューになりました!どうぞ!
タケダノリヒロくんの自己紹介
<タイボランティアで出会った子どもたち>
名前:タケダノリヒロ
年齢:26歳
前職:お菓子メーカーの営業
最近の趣味:ウクレレ、ブログ
特徴:年齢と身長と体重がテイラー・スウィフトと同じです
あと、今年の1月からルワンダに派遣されたばっかりです!
好きだった会社を辞めて、協力隊になることを決意
前職のお菓子メーカーの営業って、「THE国内」っていうイメージがあるんだけど、どんな仕事してたの?
<新商品の宣伝で、仙台のローカル番組に出演>
仙台の支店で、地元の小売店(スーパー、大学生協、高速道路のSAなど)のバイヤーに対して、商品とか企画の提案をしてました。
ボジョレーヌーボー解禁に合わせて、ワインに合うチョコを売りましょう!とか、敬老の日に孫からおじいちゃんおばあちゃんにお菓子と手紙のプレゼントを渡しましょう!みたいな季節催事に合わせた提案が多かったですね。
まああとは、安くするからいっぱい買って下さいみたいな(笑)
震災の翌年で、復興していく過程を自分で確かめたかったので、東北配属を希望して、ありがたいことに仙台に配属してもらいました。
提案するの面白そうだね!
そういえば、しんちゃん*、仙台生活満喫してたよね!
*しんちゃん:タケダノリヒロの大学時代の愛称
タケダ⇒武田信玄⇒しんちゃん
仙台だから震災関連?
キッズナウジャパンというNPOに特にお世話になってたんですけど、閖上(ゆりあげ)という被害の大きかった地域に行って、被災地ツアーのアテンドをしたりしてました。
国内企業の研修とか、アメリカの教師団の視察とかで、仙台にいらっしゃる方々に、震災当時の様子を説明したり、通訳のお手伝いしたりしてました!
俺なんて土日のどっちかは必ず死んでたよ・・・。
でも震災関連にも興味があって、仙台もエンジョイしてたわけでしょ?
地方で営業をやりながら、得意先へも極力社会貢献の視点を取り入れたものを提案してたんですけど、やっぱりそれじゃ足りないなと思ったんです。
通常業務の9割以上はそれと関係ないことですからね。
「自分なら努力次第で、この会社で好きなポストにつける」っていう自信はあったんですけど、それがいつになるかわからないし、実際にそこまでたどり着けるかもわからない。
それを考えたら、「いつかは、おそらく」出来ることよりも、「いま、確実に」出来ることをやろうって思ったんです。
それに、仮に「社会貢献事業部」的なのに配属されたとしても、ぼくの社会貢献経験ってちょろっとNPOの震災支援を手伝った程度だったんです。
だからそんな状態で望んだポストに就いて、やりたいこと出来るようになったとしても、なんだか薄っぺらい「社会貢献」になっちゃうんじゃないかなと思ったんです。
それで現地の人たちと同じ目線で生活しながら、社会問題の解決に携わっていける青年海外協力隊の、特にコミュニティ開発っていう職種が、いまの自分が一番必要としてることだなって感じて応募しました。
じゃあ特に海外にめっちゃ行きたい!とかではなかったんだ?
大学の時に約1年アイルランドに留学したり、タイの山岳民族の地域で1ヶ月くらいボランティアしたりして、「海外に行くと自分の枠が広がる」っていうのを身をもって体験してたので、海外で働きたいな―と思ってました。
それでも国内の菓子メーカーを選んだのは、「海外」っていうキーワードよりも「家族」とか「子ども」っていうキーワードのほうが自分にとって優先順位が高かったからですね。
それは「好きだった会社を辞める」っていうところなんだよね。
辞める時大泣きしましたもん(笑)
実際、辞めるって決めるまでの葛藤ってなかったの?
同期とも仲良さそうだしさ!
葛藤はあると言えばありましたね。
自分との葛藤が趣味みたいなものなので(笑)
それが「辞めよう」って決心したきっかけがあったんですけど、仙台で仲良かった他メーカーの友人が、一緒にスノボに行ってる時に突然脳梗塞で倒れたんです。健康だったのに。
実際病院まで一緒に行って、治療受けてる間待合室で待ってたんですけど「こいつ死ぬんだな」って本気で思ってましたからね(笑)
だから自分がほんとにやりたいことは何かって考えたら、確かにいまの仕事も好きだけど、もっと他にやりたいことはあるって思ったんです。
なるほどね。めちゃ共感。
ちなみに、その脳梗塞から復活した友だちも、協力隊として6月からウガンダに行きます(笑)
もともと途上国開発に興味があるやつだったので、ぼくの影響ではないですけど(笑)
退職後、アウトドアパークでインストラクターに!
それとも別のことをやってた?
その半年間何をしてたかというと、北軽井沢にあるアウトドアパークでインストラクターをしてました。
<アウトドアパークでインストラクターもやってました>
1つ目が、途上国に行く前にアウトドアとかサバイバルの体験をして、知識を増やすこと。
そのアウトドアパークはほんとに森の中にあって「自然とともに生きる」というコンセプトを掲げていたうえに、キャンプ場が母体だったので働きながら途上国生活リハーサル的なことが出来ました(笑)
2つ目は、子どもと直接関わる機会を持てることですね。
そのパークは最大10mにもなる樹の上にコースが作ってあって、そこを命綱を着けて渡ったり滑ったりするアスレチックなんですけど、ぼくはそのブリーフィング(遊び方とか危険性の説明)を担当してました。
楽しそう!でも安全面とか管理が大変そうだね。
「おれ、ほんとに子ども好きなのか?」って。
「子ども好きって言えばモテると思ってるんじゃないか?」って。
無罪放免(笑)
楽しくも辛くもあった協力隊訓練所時代
<ルワンダ隊同期。公用旅券をゲットした記念に>
実際、どうだった?
楽しい人には物凄く楽しいし、辛い人にはめっちゃ辛いかなって思うけど。
訓練自体はめちゃくちゃ楽しかったんですけど、プライベートで色々あってそれが辛かったです(笑)
*協力隊の訓練所内でのカップル誕生は「駒ヶ根マジック」「二本松イリュージョン」と呼ばれている
ワークショップ、ファシリテーション関係は何をやったの?
ブログに全5回のワークショップの様子をまとめてあるので、これからワークショップやる後輩の方々にはぜひ見て頂きたいです。
コミュニティ開発 水問題ワークショップ事例①〜Icebreaking, Story Telling, Identifying Problems〜 : ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
生活班の班長をやってたんですけど、隣の班の班長がけいさんもご存知のぴかりんこと根本晃*で
*ルワンダ・コミュニティ開発隊員。タケダノリヒロの同期
ぼくはグイグイ引っ張るタイプではないので、コーディネーターとしてチームを作っていけるような能力を身につけることが課題ですね。
2016年1月、ルワンダへ!「向き合う」のではなく「同じ方向を向く」
<ホームステイ先の子どもたちと>
首都のキガリはめっちゃ綺麗で清潔です。アフリカのイメージと全然違いました!
人がみんな優しいというか、のんきというか。
「千の丘の国」って言われるほど起伏が激しくて、丘の上からの景色がめっちゃ綺麗です。
治安もアフリカ一良いので、アフリカにいることを忘れそうです。
ほとんどずっと断水してるのが不便ですけどね。
<「千の丘の国」の風景>
断水はきついね。ある意味電気ないよりきついかも。
水はジェリー缶って呼ばれるプラスチックの灯油缶みたいのに入れて、ホストファミリーがどこかからか運んでくれてます。
水がもったいないんで、最近はシャンプー類はほとんど使わなくなりましたね(笑)
意外とお湯だけでもいけるんですけど、昨日2〜3週間ぶりにアジエンスで髪洗ったらめっちゃトゥルトゥルになって「かわいいはつくれる!」って思いました。
あとシャンプー使わないと、髪が良い感じにオイリーになってワックスもいりません。
でもそんだけ水がないなら、水の防衛隊としても仕事有りそうだね。
ぼくは新規の派遣で、前からその地域には隊員が必要とされてたらしいです。
それでアサインされて、この前初めて任地と自分が住む家を見てきたんですけど、なかなかのカルチャーショックを受けました。
ルワンダで来月から働く職場と住む家を見てきましたが、不安しかありません。 : ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
水道管の位置とかよく確認せずに掘るもんだから、「ザクッザクッ、あれ、なんかあるぞ?ザクッ、ドーーーンッ!!」って水道管破裂して断水するらしいです。
基本未舗装だからね、道路は。
来て1ヶ月だからまだ活動始まってないと思うけど、どんなことを意識して活動していきたい?
これは前に勤務してたアウトドアパークとキャンプ場を運営する会社を一代で築いた社長の言葉なんですけど、「向き合う」だけじゃ、相手と違うものを見て、違うことを考えてしまう。
なので、社員一丸となって、同じ方向を向いて仕事をすることが大事だっておっしゃってたんです。
それはきっと途上国開発にも当てはまると思うんです。
ぼくらボランティアの特権は、成果を求められない点ですからね。
もちろん成果は出したいですけど、住民が求めないことなら「じゃあ、そんな無理してやらなくていいや」ってなりますから。
それが企業だったら、住民が求めてなくてもやらざるを得ないですからね。
でも、「成果を出さなくてよいんだから、頑張らなくていい」ではないよね。
そこは勘違いしないようにしないとね。
ルワンダでの2年間の後:子育て支援で起業!?
社会貢献に興味をもったきっかけの1つが、テレビで見た待機児童問題だったんです。
前に会社勤めをして、やりたいことやるなら組織に属さず起業した方がいいかなって思ったんですけど、もしかしたら既存の組織にお世話になるかもしれないです。
会社とかNPOとか立ち上げる可能性も考えてますが。
これから2年間、いろんな出会いや経験が待ってると思うので、いまはまだ具体的なことは決めずに、準備だけして柔軟に動けるようにしてます。
でもけいさんみたいに身近な仲間がいてくれると心強いですね、
任国なんて個人事業主ばっかりじゃないですか?(笑)
ルワンダでも、店舗も持たずに道端でよくお菓子とか服とか売ってる人いっぱいいますよ。
仲間がいないと寂しいのは事実だけど、しんちゃんならやれるって勝手に思ってるのも事実。
ちなみに帰国後に関することで言うと、憧れの人っているの?ロールモデルというか。
あの本もこの道に進むきっかけなので。
しんちゃん、駒崎さんっぽいもんね。分かるわ。
けいさんがこないだ書いてた「語学よりも専門性が大事だ」って話に通じますね。
ぼくも「これが自分の専門分野だ!」って言えるものがまだないので。
東北でボランティアやって思ったんですけど、他人が見つけた問題の解決に途中参加するよりも、自分が肌で感じた問題に向き合っていきたいと思ったんです。
じゃないとどこかで冷めた目で見てる自分もいる気がするというか…うまく言えないんですけど。
だから問題を「ジブンゴト」化するには、自分でイチから始めたいなと。
全力を注げないよね。自分事になってないと
タケダノリヒロ「ルワンダノオト」のおすすめ記事!
「辞める」ことってそんなに悪いこと?っていう問いかけの記事です。
退職の挨拶で上司から言われたこと〜「手段の目的化」というサラリーマン病〜 : ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
例えも絶妙に分かりやすいし、
実体験に則ってるから言葉に重みがある。
何よりも共感したね。人生なんて先が見えないから楽しいんじゃんね。
26歳になりました。先の見えない人生だからこそ楽しい。 : ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ
「俺このままでいいんか?」って。
良いことだ。
これからも自分が想像つかないくらい成長していきたいです。
2年後に自分が予想できる範囲でしか成長してなかったら、自分にがっかりすると思います。
「セレンディピティ」に溢れた2年間にしていきたい
<タイボランティアで最後の授業後に撮った集合写真>
平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。)
自分は、偶然の出来事とか出会いから意味を見出して、行動に繋げていくのが得意だと思ってるんで、これからも色んな人にあって、色んな経験をして、自分も周りも想像つかないような成長をこの2年でしていきたいと思ってます。
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ちなみに僕がインタビューされた記事もありますよ!
起業による社会貢献を目指す、ネパールのおばちゃんキラー!青年海外協力隊のKei Kawakitaさんインタビュー! : ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ