ナマステ!
青年海外協力隊の活動報告です。
加工品作りをやると宣言しましたが、実は活動の柱をもう1本作っています。
それがラプシーキャンディです。
加工品作りと並行して、ラプシーキャンディに関する活動も実はやってたんです。
何かというと、ラプシーキャンディを日本人向けお土産店で販売してもらうことになりました。
村でこれを作っている家があるのですが、その商品を今回置かせてもらうことになったんです。
詳細を明かしていきます。
僕の活動ミッションはこちら。
前回までの活動報告はこちら。
「ラプシーキャンディ」とはネパールの特産品を使ったお菓子
まず「ラプシーキャンディ」ってなんなんだって話ですね。
日本の皆さんには全くなじみがないと思いますので。
ラプシーキャンディは、ネパールの特産フルーツである「ラプシー」。
これを使ったキャンディです。
こちらが「ラプシー」。日本名は「チャンチンモドキ」。
日本の食べ物で例えるなら、一番近いのは梅ですかね。
梅ほどは酸っぱくないんですが、程よい酸味がある果物です。
もう少し栄養学な観点で言うと、ビタミンCが豊富に含まれています。
確かにレモンみたいな酸っぱさがあるので、なんか納得!
ネパールではすごくよく食べられていて漬物(アチャール)としても一般的。
日本の梅干しみたいで、そういう意味でもやっぱり梅っぽいんですよね。
写真で言うと、一番上、コップの隣に白い器。その中に入ってる梅っぽいやつです。
そのラプシーを使ったお菓子が、ラプシーキャンディなんです。
日本のお菓子で言うとグミが一番近いですね。
ラプシーキャンディはネパール人にしか売れないお菓子
このラプシーキャンディ。
ネパール人はみんな大好きです。でもネパール人しか好きじゃない味。
外国人にとってはちょっと厳しい味なんです。
なんでかっていうと、キャンディなのに激辛だったり、しょっぱいんです。
そして辛い、しょっぱいなど刺激的な味が好きな国民性なので、キャンディもそんな感じになってます。
こちらが写真。見た目も毒々しいでしょ?
こうなると食べる気全く起きません…。
実際食べると日本人には難しい味がします。
もちろん中には砂糖だけの甘くておいしいものもそこら辺のお店に置いてあります。
でもパッケージがめちゃくちゃ汚かったり、成分も色々入れてそうな感じ。
なので外国人が買うのにはちょっと勇気がいる商品だったんです。
村で作っているキャンディは日本人ウケする味だった
ところがどっこい。
僕の村で作っているキャンディは違いました。
外国人ウケというか日本人ウケがすこぶる良い商品でした。
まず見た目。全然毒々しくないでしょ?むしろかわいいですね。
パッケージングもきれい。
成分も最低限必要なものしか入ってなくて健康的。
そして何より一番大事な味。
これが絶品だったんです。
ラプシーの甘味だけでなく、酸味も効いてて本当においしいんです。
工場で修行をしてる中で気づいたんですが、味覚に関しては自信がない僕。
なにせ「バカ舌」で有名ですからね。
実際、大抵の物は「おいしい」って言います。リアクションも大袈裟って言われます。
そんなわけで、協力隊の同期や先輩、JICA関係者など会う人会う人に食べてもらいました。
結果、いただいた反応は「おいしいよ、これ!」。
さらに!食べてもらった方には「もっと欲しいから買ってきて」と続々と注文をいただきました。
ここまで反応が良いなら、外国人観光客向けに売れるんじゃないか。
そう思ったわけです。
そしてあのお店で置いてもらうことを思いつきました。
ネパールなのに下北沢並みにオシャレな土産店「ネパールガネーシャ」へ
あのお店ってのは「ネパールガネーシャ」。
このブログでも何度も出てきてますが、超オシャレなお土産店なんです。
お店の紹介記事はこちら。
オーナーのぢゅりィさんこと、池原玲子さんへのインタビューはこちら。
ラプシーキャンディを置いてもらうなら、このお店以外考えられませんでした。
それくらいぴったりだなと思ったんです。
でも受け入れてくれるだろうか。
そう思いながら、早速ぢゅりィさんに話をさせてもらいました。
ドキドキ。でも結果はあっさりOK!
ありがたいことに、試しにお店に置いてもらうことが決まりました。
ネパールのビジネススピードに大苦戦…
ぢゅりィさんとパッケージングなど細かい点をその場で詰めました。
でもそこまで大きな変更点はなしで置かせてもらうことになりました。
なので、すぐにでも納入できるかと思いました。
でも甘かったです。納品まで実際には1ヶ月以上かかってしまいました。
いろいろ問題はあったのですが、一番びっくりしたのは納入日に商品を持ってこなかったこと。
これには本当にびっくりして、腰が抜けそうになりました。
後々聞くと実はちゃんとした理由があったのですが、それでもその問題が発覚した時点で連絡1本欲しかったです。
そしてこれが原因で、キャンディを作っているオーナーおばちゃんとギクシャクしてしまったこともありました。
僕が考えていることがちゃんと伝わっていない。
そう思ったので、ネパール語で手紙を書いたりもしました。
僕の拙いネパール語で気持ちを伝えるためには手紙で文章にして読んでもらうのがいいなと思ったんです。
でも、実際には全然ギクシャクしてなかったんですけどね。
僕の勘違い。ああー恥ずかしい…
細かい点で言えば、製造月日が書かれたラベル作り。
印刷した紙をカッターで切るだけですが、うまく切れなかったり。
僕も不器用ですがおばちゃんの不器用さには負けました(笑)
1つ1つ手取り足取り一緒にやりながら作りました。
時間はかかりましたが、なんとか納期まで無事納品することができました。
納品した商品はこちら!
そんなわけで冷やし中華~始めました~♪ラプシーキャンディ始めました。
実際にこんな感じでお店に置かれています。
ポップもちゃんとあります!
オーナーのぢゅりィさんも猛烈プッシュしてくれてます!
試食ももちろんできるので一度食べてみてください。
買わなくてもいいので食べてくれたら嬉しいです。
でも買ってくれるともっと嬉しいです!
お土産としてもぴったりですよ。
ネパールに来られた際のお土産は、ラプシーキャンディ!
納品までできたので、ひと段落しました。
でももう1つおばちゃんたちと一緒にやってみたいことがあるので、案を練ってやってみます!
お楽しみに!