ナマステ!
ミランの10番を背負う本田圭佑選手。(本田圭祐じゃないですよ)
彼のプレーも好きですけど、もっと好きなのは彼の言葉です。
インタビューとかずっと聞いていられるくらい好きです。
そんな本田選手ってどんな人なのかを知りたくて、こんな本を読みました。
フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日
一流のライターが、Jリーグ時代の同僚、サッカースクール運営の右腕、心理学者などにインタビュー。
様々な視点から「本田圭佑」を解明するという本です。
もちろん本田選手自身の名言も満載。
名言だけ聞くと、彼は「超人」で僕らには真似できないような感じがします。
でも、この本を読んで、実は「凡人」の僕らでも真似できることがあるなと感じました。
本以外の本田選手の名言と合わせてお読みください。
(1)他人ではなく常に「自分」に意識を向ける
まず1つ目。他人ではなく「自分」に意識を向けること。
本田選手といえば、ビッグマウスで有名です。
ビッグマウスというと、相手をバカにしたりするようなイメージがあります。
でも、彼の発言のほとんどは実は自分に向けられたものなんです。
彼の名言をいくつか並べてみます。
「俺はリスクを背負うポジションが合う」
「サッカーで緊張したことはない」
チャンピオンズリーグで日本人初のベスト8(当時)を決めたときも。
「日本人初とか興味ない。僕が目指しているところは遥か上なんで。」
これを見ても分かるように、常に意識は「自分」に向いています。
他者を蔑むどころか、他者に触れられてすらない。
本の中でも心理学者の先生もこんなことを言っています。
ビッグマウスと言われる彼の発言を振り返ってみてほしい。
その大半は、自分自身に向けられた言葉なのである。
「あんな雑魚には負けない」などと相手をコキ下ろすことによって自分を相対的に高めようとする大口は下品だが、「俺はこうなりたい」と純粋に自分を高めようとする発言は下品ではなく、むしろ高潔な印象を受ける。
だからどれだけ大きなことを言おうと、不快感は漂わず、こちらも応援したくなるのだ。
僕らはついつい他人を気にしてしまう。
しかも他人の悪い所に目がいきがち。
そんな暇があったら、自分と向き合いましょう。
(2)どん底の時期にこそ、意味を持たせる
2つ目はこれ。どん底の時期にこそ、意味を持たせること。
本田選手の特徴として、メンタルが強いということ。
精神的にきついとき、辛いときも言葉はめちゃくちゃポジティブ。
「俺は常に前進している。右ひざを手術したことで、その時点から新たな本田になりえた」
「オレは神様はいると信じてる。今まで、オレが苦しんでいる時、必ず神様は後でご褒美をくれた。」
ミランで結果を出せず、ボコボコに批判されているときの言葉なんかすごすぎる。
「やはり、ポジティブに考えないともったいない。
この状況に置かれているのは世界で僕ただ一人。
それを悲観的に取るのかどうかで自分の成長率も変わる。
ポジティブにとらえたいなと思います。」
本を読んでよく分かりましたが、本田選手の人生は挫折の連続です。
全然エリートじゃない。
ガンバ大阪のユースに昇格できず、ワールドユース、北京五輪ではいいとこなし。
オランダに渡ってもまさかの二部でプレー。
それでもその挫折を何度も乗り越えてきた。
挫折を乗り越えた先に何があるのかを考えるから、その挫折に意味を持たせられる。
だから、挫折が挫折にならない。
心が折れそうになるとき。
そんなときこそ、乗り越えた先に何があるのかを考え、今できることをやりましょう。
(3)自分の可能性を絶対に諦めない
最後はこれ。自分の可能性を絶対に諦めないこと。
「信じることっていうのは、僕にとっては希望なんですね。
信じれなくなった時に、希望の光は見えなくなる。
人って誰しもが、うまくいかなかった時とかにちょっと疑うと思うんですね。そんときにいかに自分を信じるとこが出来るか。
信じるって言うのはほんとに希望そのものですよね。」
「不可能はないということを皆さんに見せていきたい。それが自分の生き様ではありますね。」
香川がマンUに移籍した時に「同じ日本人として誇らしい」というコメントに最後に付け加えた言葉。
当時はまだミランじゃなかったとき。
「自分もビッグクラブにふさわしい選手だと思う」
本の中で関係者の言葉として繰り返し出てくる言葉があります。
それは「まさか、あそこまでの選手になるとは思わなかった」という意味の言葉です。
名古屋時代の同僚、藤田選手もこんなことを言っている。
「俺は圭佑がヒデに似ていると思ったことは全然ない。
それだけ圭佑の飛躍が化け物みたいだってこと。
今は本当にすごい選手だけど、出会った頃はそうは思わなかった。
人はそれだけ変われるってことだし、みんなに大きな夢を与えた。それは尊敬に値する。」
周りが誰も信じなくても、自分が信じることを諦めなかったらここまでの存在になれる。
これ、めちゃくちゃ勇気もらえます。
努力しても結果が出なかったり、なかなか周囲から認められない人もいると思います。
僕もそのうちの1人だと思ってます。
「自分ってダメだな」ってついつい思いがち。
でも誰も認めてくれないときでも、自分だけは自分を認めてあげましょう。
そうすれば本田選手のように、周りが想像できないほど大きくなれるはずです。
「スキル」を真似るのは難しい。でも「思考」はすぐに取り入れられる
本田圭佑オフィシャルウェブサイトより引用
皆さんの周りでも「あいつはすごい」的な人がいると思います。
そんな人の「スキル」に目がいきがちですが、実は一番学ぶべきは「思考」。
「スキル」は「思考」が具現化して、形になっただけ。
だから本質は「思考」の部分。
それに「スキル」って真似しようと思っても難しいし、時間がかかります。
僕ら素人が、本田選手みたいなFKを蹴れるようになるのに、何年かかる分からない。
でも本田選手の「思考」だったら、自分の意識次第ですぐに取り入れられます。
本田選手の「思考」を取り入れて、少しでも上を目指して日々頑張りましょう。
フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日
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