ナマステ!
協力隊同期からお叱りをいただきました。
「ブログが旅行情報誌になってるぞ。活動が全く分からん」と。
ちなみに叱ってくださったのはこやつです。
ウズウズってなんやねん。
でも確かにちゃんと書いてるから言い返せない…。
ってことで、今回は僕の活動のことを書いていきます。
初めて村に泊まって、朝市に一緒に野菜を売りに行ってきました。
その様子を写真と合わせて紹介していきます。
ちなみに僕の活動の概要についてはこちらをどうぞ!
前日から準備をします
野菜を売りに行くってなったら、もちろん前の日から準備があります。
例えば、野菜を収穫して、こんな風にひもで縛っていきます。
大量ですが、これを1人でやるってなるとなかなか大変です。
でもお母さんは慣れた手つきでパッパッパッとやっていました。
僕が1個やる間に、3個くらいやってたんじゃないかな。
もちろん、掃除や食事作りなどの他の家事もあるので超忙しい。
少しずつお手伝いしながら、夜はそのままお母さんのお家に泊めてもらいました。
起きたのはなんと真っ暗な午前3時!
翌朝。まだまだ外は真っ暗な午前3時に起きました。
早速、朝市に出かける準備をします。
ちなみに野菜が入った籠は推定20キロ以上あるので、頭に引っ掛けて背負う持ち方をします。
完成系はこちら!ネパールの女性たちはみんなこんな風にして重い荷物を背負います。
ハッキリ言って僕より全然逞しい…。恐るべしネパールのお母さんたち!
午前4時!20キロの野菜を背負って、真っ暗な山道へ
準備が終わったら、近くの別のお母さんから「行くぞー!」という声がかかりました。
いよいよ出発です。
当然、まだ外は真っ暗!しかもネパールの村には日本のような街灯はもちろんない。
足元を携帯電話のライトで照らしながら、歩いていきます。
この道、暗くて見えませんが、実はかなりの登り坂です。
普通に歩いていてもきついくらい。
しかもこの日は雨だったので、傘も差さないといけないということで条件は最悪。
午前4時半!バスで朝市まで移動!
家を出発して山道を歩き続けて大体30分。
やっと朝市に行くバスの乗り場に着きました。
軽い荷物しか背負ってない僕はヒーヒー言ってたのに、お母さんたちはピンピンしてました。
左側の荷物は全部野菜です。
大量の野菜を乗っけていよいよ朝市へ向かいます。
午前5時半!朝市に到着!
バスで走ること大体1時間弱。
やっと朝市に到着しました。
この直線の道路の両脇に、農家がずらーっと並んで野菜を売っています。
大体500mくらい続いていると思います。
ちなみにこの道路は昼間は普通の商店街。
ってことで、皆さんお店のシャッターの前を占拠して売っています。
こんな風にシートや風呂敷の上に野菜を並べます。
売価は野菜によって全然違いますが、最もよく売れるトマトでも1キロ50ルピー。
日本円だと大体50~60円くらい。
ちなみに日本のトマトは1キロ444円でした。高すぎる…。(2015年9月26日時点)
午前8時!野菜売り終了!
こうして大体3時間弱野菜を売って、野菜売りは終わりになります。
1回の野菜売りの収入は、大体1000~1600ルピー。
日本円だと、1100~1800円くらいです。
もちろん、人や野菜の種類によってばらつきはありますが平均的にはこのくらいとのこと。
この野菜売りは家計を支える大事な収入源です。むしろメインの収入です。
旦那さんは仕事があったりなかったり。
あったとしても、野菜売りの方が儲かっている状態です。
ちなみにお母さんたちは野菜売りが終わった後、食堂で少し朝ご飯を食べます。
そしてその後、すぐに村に戻り、また家事や農作業に励みます。
なんてタフなんだろう。
感想:感慨深さと尊敬の念が入り混じる感情
その日が終わった後、感慨深い気持ちになりました。
いやーこれが「自分が見たかったもの」なんだなって思ったからです。
まだまだ現地の人の生活を全部知ったわけじゃない。
でもこの日見たものは、本当にリアルな生活の一部でした。
旅行では分からなかった、住んでみて初めて知れたことでした。
あとは単純にネパールの人たちの凄さを感じました。
僕が見ている村はカトマンズから近いのでまだいいです。
でももっと農村の方は、山道もすごいので、もっと大変な思いをして野菜を売っているはずです。
それを考えただけで、素直にすごいなと。
お母さんたちも「陽気なおばちゃんたちだなー」としか思ってませんでしたが、今では尊敬の念を持つようになりました(笑)
課題:どうやって収入を上げていく?
まあ僕の感想はどうでもいいとして。
問題はこれ。どうやって収入を上げていくか?
もちろんネパールにも八百屋はあります。
でも八百屋に売るのではなく、お母さんたちは直で売っていました。
これは八百屋に売ってしまうと、安く買い叩かれてしまうからです。
だから直売りをしているのは素晴らしい。
ただ一番の課題は野菜という商品の性質。
ずばり、相場が決まっているので、値段を決めることが実質できません。
しかも、この朝市は競争相手が多い。
カトマンズ近郊の農家が集まってくるので、差別化する必要があります。
どんな手をうてばいいのか。
これからじっくり考えていきたいと思います。
まとめ
ネパールの農村に泊まって、一緒に野菜を売りに行ってきました。
ずっと思っていた、「自分が見たかったもの」を見ることができました。
午前3時に起きて、重い野菜を運ぶネパールのお母さんたちの姿に素直に感動。
これからどうやって収入向上につなげていくかが課題です。