留学中に抱える悩みの1つ。
それは「日本人とどれくらいつるむか」ということ。
「なるべく日本人とはつるみたくない・・・」と思っていたり、「日本人とはつるまないようにしている」という方が
多いかと思います。
なぜなのでしょう?
日本人とはつるまない方がいい理由
Twitterであがっている主な意見をピックアップしました。
英語圏滞在経験はほぼ無いけど台湾2か月弱超短期語学留学してた経験から言うと、・日本人仲間とつるむ人は絶対語学は上達しない。 ・スポーツやってる人は、現地でその仲間を作ろう。そっから交流が広がって言葉も覚える。他の趣味でも同じ。
— 上田 亮(うえだ あきら) (@dragonandphoeni) 2013, 8月 18
てか語学留学のプログラムって詐欺じゃね(笑) 日本人たくさんいて、かつ、クラスも英語下手なやつらばっかじゃ英語上手くならないからローカルの友達もできづらそうだし、日本人で固まってるのしゃーない気がしてきた。
— Shogo (@55Sago) 2014, 5月 25
自分もLA留学時は日本人とは殆ど会話しませんでした。日本語で話しかけられても英語で応答してました RT @atw01 正直、日本人のいないクラスに移りたい自分がいる
— Maeda, Kazuya (@maebaru) 2011, 3月 16
留学(8)もし田舎で日本人が誰もいない土地で半年も留学すれば、相当英語は上手くなると思う。金も都会でかかるより、半分くらいでできるだろう。英語なんて多少のなまりがあってもどこの場所でも同じ。
— Kodai (@kodaikusano) 2011, 1月 2
@yuuuui7 ハワイは日本人いすぎて勉強になんないよ! 留学なら全然日本人いない学校といない国選んだほうがいい! ハワイは旅行だけだわ笑
— みきたむ (@mikitamu_0610) 2014, 5月 28
上記の意見を見ると分かる通り、「語学力が伸びない」っていう心配があるようです。
確かにそうですよね。
せっかくお金と時間を費やしてわざわざ異国で暮らしているわけです。
語学を伸ばすことは留学の目的の1つであることが多いですので、そう思うのも無理はないと思います。
日本人とつるんでもいい理由
一方でこんな意見をお持ちの方もいるようです。
留学したばかりの頃の忙しさが取り合えず、おさまると、寂しくなる。「日本人同士でつるむ」のを嫌い、日本人の友人を避ける人もいるが、日本人の友人は、海外では大切 #osacUT
— Takeshi Sase (@Stakesh) 2012, 12月 22
「留学いってまで日本人とつるむなんて」なんて言われますが、それも勉強なんだよー。僕にとっては、日本語を避けるよりも、いろんな人のいろんな考え方に触れる方が大事。英語が喋れても、考えが乏しかったら、会話中に話すことがなくなっちゃう(´・ω・`)難しいなぁ。
— Naoto なちょ・なかとぅすか (@skyflapper) 2011, 11月 3
留学先を決めるときに「日本人がいないところ」という条件を聞くことがあります。その条件についての私の見解です。 【ブログ更新情報】 留学するなら日本人がいないところがいい? http://t.co/JXsBxTE9kN
— 藤本政信(Masa) (@XSightPlus) 2014, 3月 26
上記の意見を見ると、留学中は日本人とつるんでもいいと思っている人もいるようです。
「困った時に助け合える」とか「新しい考え方に触れることができる」という意見があるようです。
確かに何か問題が起きたときに同じ日本人に相談できたら心強いだろうし、同じ日本人であっても
留学するような人とは、日本にいたら出会えなかった人かもしれない。
留学中の後悔:「日本人」を避けてしまったこと
では僕はどう思うか。
僕が留学しているときは「日本人とはなるべく絡まない」という考えでしたので、実際になるべく絡まないようにしていました。
今はこう思います。「ああーもっと日本人と絡めばよかったなー」って。
でも、日本人だったら誰でもいいっていうわけではないです。
僕が絡めばよかったって思うのは、同世代の人ではなく、自分より上の世代の日本の人です。
一時期、シェアハウスで一緒に暮らしていた日本人の方から聞いた話で今でも覚えている話があります。
ある大学でこんな授業があったという
『クイズの時間だ』教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。
壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
『この壺は満杯か?』教室中の学生が『はい』と答えた。
『本当?』そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。
そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。
そしてもう一度聞いた。
『この壺は満杯か?』学生は答えられない。
一人の生徒が『多分違うだろう』と答えた。
教授は『そうだ』と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
『この壺はこれでいっぱいになったか?』
学生は声を揃えて、『いや』と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
『僕が何を言いたいのかわかるだろうか』
一人の学生が手を挙げた。
『どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込む事は可能だということです』
『それは違う』と教授は言った。
『重要なポイントはそこにはないんだよ。
この例が私達に示してくれる真実は、
大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないという事なんだ』
君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう、と教授は話し始める。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり…。
ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。
さもないと、君達はそれを永遠に失う事になる。
もし君達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、
君達の人生は重要でない『何か』に満たされたものになるだろう。
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失うだろう。
「7つの習慣」より引用
結構、有名な話かもしれませんが、当時19歳だった僕はすごく面白いなと思ったのでしょう。
だから留学からもうすぐ6年が経とうとしている今でも、いまだに覚えています。
その話をしてくれた方は確か30代後半のホテルマンの方でした。
ホテルマンとして英語をもっと使えるようになりたいと思って来られていた方でした。
他にもまだあります。
思い返してみると、僕が海外で働きたいと思い始めたのも実は日本人で駐在されていた方のお話を留学中に聞いたことがきっかけです。
留学の価値は、語学力を伸ばすことだけではない。
それよりも、自分の意識や価値観などの内面が変わることに最大の価値がある。
そう心から思える今の自分なら、日本人だというだけで避けるのではなくて、きっと上の世代の日本の人ともっと交流する気がします。
そうすることで、もっと新しい学びや考え方に触れることができるかなって思います。
これから留学をされる方、留学中の方はぜひ一度考えてみてください。