【寄稿】青年海外協力隊に応募しようか迷っているあなたへ。

★今月の一押し記事!

ナマステ!
ネパール在住・青年海外協力隊ブロガーのKei(@Kei_LMNOP)です。

珍しく、今回は寄稿です!
寄稿者は9月から協力隊としてスーダンに派遣されるばっきーさん!
深いいだけでなく、熱いいメッセージなので、少しでも協力隊に応募しようと思っている方はぜひ一読ください。

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2017年度2次隊(2017年9月〜)でコミュニティ開発という職種でスーダンのカッサラに派遣予定のばっきー@backyee)です。

今回は『なぜ青年海外協力隊になったのか?』について、少しリミッターを外して “アツく”語ってみようと思います。

ちょうど2017年度春募集の真っ最中なので、協力隊を受けようか迷っている方の参考になればいいな、って思います(^^)

青年海外協力隊応募はこちら

ぼくが青年海外協力隊に応募した理由: “途上国で暮らす人々の現実”と“机上の空論”のギャップを少しでも埋めたい

ぼくは高校時代に途上国に興味をもって以来、大学では経済学的なアプローチ、大学院では社会学的なアプローチを使う途上国開発について学んできました。

途上国開発を学問として学ぶのは本や文献を通して、先人の意見をたくさん読み解いて、自分の主張に肉付けしていくというものが多いです。
学部時代には統計データを用いて分析をしたりもしたけれど、それでもやはり大学の中で机に向かってただ“勉強”しているだけでした。

実際に途上国経験と呼べるのは、

・学部時代に教授のリサーチのお手伝いでカンボジアに行ったこと
・東南アジア(タイ・ベトナム・マレーシア)をバックパックで旅をしたこと
・バングラデシュでのスタディツアーに参加したこと

くらいで、途上国にぼくが滞在した経験はトータルでもたった6週間程度だと思います。

ぼくは日本の大学を卒業し、そのままイギリスの大学院に留学しました。

イギリスに留学して、多くの途上国出身の友人ができました。
彼らとはギネスビールを片手にバルセロナの試合をパブで観戦したり、公園でのんびり日光浴をしたり、映画を観に行ったり楽しい思い出がたくさんあります。

しかしいざ開発の議論になると、彼らの意見はぼくの意見とはまったく質が違いました。

たとえば、ローサというクラスメイトの女の子。
彼女はぼくと同い年で、カラカスというベネズエラの首都出身でした。
カラカスは、イギリスのインディペンデント紙で『世界で一番危険な都市』とされた都市です。

「わたしは拳銃を2回突きつけられたことがある」

朝、授業前に公園のベンチで会話をしていると、彼女は何かを思いだしたように柔らかい口調で話しはじめました。

「1回目は駐車場で車を停めて降りたとき。動くな!っていきなり脅されたわ。
2回目は信号で停車しているときに、前にいたバイクの男が降りてきて銃を取り出したの。
どっちも荷物を取られただけで済んだけどね」

彼女はつづけて、

「ベネズエラの問題は政治。
でも開発学を学ぶことで、わたしも自分の国に貢献できることがあると思うの

日本でただなんとなく本や文献を読んで、
スターバックスでキャラメルフラペチーノを飲みながら論文やエッセイを書き、
その足で居酒屋に行って友人とビールを飲んでいたぼく。

そんなぼくとは、彼女たちのような途上国出身のクラスメイトとは“言葉の重み”が違いました。

 

経験に裏打ちされた言葉ほど相手に響くものはなく、ぼくが何を言ってもいわゆる“机上の空論”でしかないんじゃないだろうか、と悩みました。

ぼくが気づかされたのは、ぼくにとってイギリスで開発学を学ぶことは “お勉強”の延長にしか過ぎず、途上国出身の彼女達にとっては、実際に自分の国で行動を起こすための手段なんだということでした。

ぼくは、

経験していないことを本当の意味で理解することはできない。

と強く感じました。

ぼくが青年海外協力隊に応募した一番の理由はここにあります。

たしかに、

たとえ青年海外協力隊に参加したとしても、それは変わらないかもしれない。
たった2年間の経験じゃ途上国の現実のほんの入口しかわからないかもしれない。

ぼくが知ることができるのは「スーダンの現実」じゃなくて、「スーダンのカッサラという町のぼくが所属する部署+ちょっとその周辺の現実」だけかもしれない。
そしてその小さな現実にすらぼくは何も貢献できないかもしれない。
そもそもぼくのアラビア語が全く通じないかもしれない。

そこにある現実にぼくはただ怖気づくだけかもしれない。

そう思うことがあります。

でもそこで生まれ、そこで育ち、そこで暮らす人々と2年間接し、そこに身を置くことで、なにか絶対に得られるものがあると思う。
自分の言葉にほんの少しでも重みを持たせることができるかもしれない。

そんな “途上国で暮らす人々の現実”と“机上の空論”のギャップを少しでも埋めたくて、ぼくは青年海外協力隊に応募しました。

世界を変えるために本当に必要なもの。ぼくは“数”だと思う。

ここまではぼくが青年海外協力隊に応募した理由を綴ってきました。

でも青年海外協力隊に参加する理由って本当に人それぞれで、どの理由がダメで、どの理由が良いなんてないと思います。

途上国に対する思い。
その要請内容に対する思い。
海外経験をしてみたい思い。
日本での退屈な毎日から抜け出したい思い。

協力隊に参加する理由はなんだって良いと思います。

ぼくは、その人がどんなに高い志をもっていたとしても「協力隊の2年間で世界を変える」なんてことはできないと思います。

Keiさんのこのブログのタイトル、「僕はネパールを変えることはできない」
自分に置き換えても「ぼくはスーダンを変えることはできない」と思います。

「行く前から何を言ってるんだ!」とお叱りを受けそうだけど、ぼくは1人では何も変えることはできないと思う。
というか変えるべきではないと思う。
仮に1人で何かを変えることができるスーパーマンが現れたとしても、その人がそこにいなくなったら終わり。

そしてその“1人の主観”で生み出す変化なんて危なくって仕方がない。
1人で何かを変えられるとしたらその国の独裁者だけ。
そんな2年間ぽっちで生み出す急激な変化は、さらなる悲劇を生み出すだけかもしれない。

では、何かを変えて世界で苦しんでいる人を減らすには何が必要だろう。

ぼくは “数”だと思う。

世界中のもっと多くの人が、途上国の人々に目を向けて、この世界の格差を無くしていこうと考え始めるなら、世界はもっといい場所になるんじゃないかなって思う。

先進国に生まれて途上国の人々に目を向けるのは、別に高尚な思いを持って働いている国連職員でもNGO職員でも途上国でビジネスをしている民間企業の人達だけじゃなくていい。
そんな一部の人達だけが途上国に関わっていくだけなら、世界は何も変わらないと思う。

もっと多くのふつうの人が、途上国の人々に目を向けるべきだと思う。
そしてそんなふつうの人でも、途上国の人々とどっぷり接することができるのが青年海外協力隊だと思ってる。
日本であまり不自由なく生活をしているふつうの人が1人でも多く青年海外協力隊に参加したら、きっと何か変わるかもしれない。

青年海外協力隊を知って、今この「僕ネパ」を読んでいる人がいる。
そして協力隊になりたいか、今この瞬間迷っている人がいる。
自分なんかが途上国に行って何ができるんだろうと思い踏みとどまってる人がいる。

そういう人こそ、途上国にいってそこで暮らす人々と接するべきだと思う。

“数”の力は、いつか大きくなる。

その大きな流れの1つになることに意味があると思う。

「それは理想論。日本は日本のことで手一杯。
自分は自分の生活で精一杯。かわいそうだけど他人は他人」

そう思う人もいるかもしれない。

でもぼくはその理想論の中で、もがきたいと思ってる。
もしも人が理想を語れないなら、その人はなんのために生きてるんだろうとすら思う。

「なんで日本にも苦しんでる人がたくさんいるのに、他の国の人のことなんか気にするの?」

という人もいる。

でも、そういうことを言う人に限って、日本で本当に苦しんでいる人に対して何かをしている人なわけでもない。

苦しんでいる人に場所は関係ないと思う。
何かを変えて日本・世界問わず苦しんでいる人の数を減らしたいと思うなら、

青年海外協力隊がそのスタートでもいい。  

ぼくはそう思います。

まとめ

アツい文章を!ということでちょっと普段書かないようなことまで書いてみました。
いま青年海外協力隊を応募しようか迷っている方の背中を、少しでも押せるような文章になっていたらうれしいです。

ぼくも弱小ブログを日々綴っているので、もし良かったら遊びにきてください。

Backyee.com | 青年海外協力隊・コミュニティ開発でスーダンに派遣予定の人のブログ

協力隊活動が始まったらスーダンのことや専門の社会開発学の記事もたくさん書いていきたいと思います。

ではでは、寄稿を書かせて頂いたKeiさん、ありがとうございました!

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いや~すばらしい。
もう僕の任期も終わりですが、自分が協力隊になりたいと思った気持ちを思い出させてくれた最高の記事でした。

ばっきーさんのブログは今後も「要チェックや!」ですよ!(スラダン・彦一風)
協力隊だけでなく、英語や旅など海外に興味ある人には読みたい記事がたくさんあるブログです。
ぜひ一度チェックしてみてください。

ちなみにおすすめの記事はこちら!バングラデシュでの原体験を綴った良記事です。

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