Kei's Way@Nepal

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僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

ずっと誰かを雇用し、誰かに雇用されるのはもう限界だ

H.オピニオン

 

ナマステ!
ネパール在住ブロガーのKei(@Kei_LMNOP)です。

ネパールに来て1年半。
「幸せ」だったり「お金」だったり「ボランティア」だったり。
いろんな事に対する価値観が変わりました。

その中でも一番大きく変わったのが「雇用」に対しての価値観。
簡単に言うと、誰かが誰かを一生雇用し、雇用されるのって無茶だと思うようになりました。
思うところを書いてみます。

 

協力隊としてネパールに来る前、僕はネパールに「雇用」をつくりたかった

さかのぼること約2年。
僕は協力隊としてネパ―ルに派遣されることが決まっていた僕は、下見でネパールを訪れました。
もちろん、JICAにはそんな制度はないので自費ですよ。


実際にネパールを訪れてみて、僕はネパールが抱える大きな課題を見つけました。
それが「雇用」がないということです。

 

ネパール国内に仕事がないから、ネパールの人はどんどん海外に出て行ってしまう。
滞在中、何度も僕はこの言葉を違う人から聞きました。
だから、僕はこんなことを当時のブログ記事に書いていました。


明確な根拠なんてないし、なんで30なのかも分からないですが、30歳までに雇用を生み出すということを実現します。

僕はネパールを変えることができない。But, I wanna create new jobs in Nepal. - 僕はネパールを変えることができない。

 

「途上国でビジネスがしたい」って思って協力隊になりました。
そして下見の段階で、雇用をつくることが求められていることを知りました。
自分がやりたいと思っていることが、社会的な意義にもつながると分かったので、僕はやる気満々で協力隊になりました。

でも協力隊として働く今、「雇用・被雇用」という関係性に対して疑問を抱いている

協力隊としてネパールで活動して1年半。
実は「雇用」ということに対して価値観が変わりました。
「途上国で事業を興す」っていう気持ちがなくなったわけじゃないんですよ。

 

でもなんというか、「雇用・被雇用」の関係が最高に良いことだとは思えなくなってきたんです。


いや、もちろん良いことだし素晴らしいことですよ。
雇用を生み出すようなビジネスをしている人を批判するつもりは全くないです。
むしろ、本当にすごいなと尊敬することばかり。

 

「雇用をつくる=最高の社会貢献」だと思ってましたから。
でも、今は「雇用をつくる」ことがベストだとは思えなくなってきたってのが本音です。 

 

「雇用すること」は、雇用された人の可能性を殺してしまっているかもしれない

ここで僕がそう思うようになった例を1つ。
僕の配属先も政府系のオフィスなので、働いている人はみんな公務員。

 

これまた信じられないことに、ネパールでは公務員が全然働かないことで有名です。
出勤時間にオフィスに行っても誰もいないのは当たり前。
全員揃うのは、勤務開始時間の1時間後です。

 

そんな状態で出だしからやる気のなさを感じますが、日中も仕事を真面目にしている人はほぼいません。というか仕事がないんです。
だから、大抵の人は日向ぼっこして、おしゃべりして1日が終わる。

そんな僕の配属先には、僕をすごくかわいがってくれるおばちゃんがいます。
勤続15年くらいのベテラン。でも彼女も例外なく、日中は暇そうにしています。
つまらなそうで、早く1日が終わればいいのにって感じの顔です。

 

でも、彼女は、実は副業として自分の洋服屋さんを経営してるんです。
そして、そこで働いているときの彼女は超生き生きしてるんです。
(ネパールでは公務員も副業OK)


「これは私のお店なのよ~!」


休みの日に、初めてお店に顔を出したときに、超嬉しそうな顔でお店を紹介してくれました。
もう普段働いているときとは全然違うわけです。
そこで、僕は思いました。

 

誰かを「雇用し続けること」は、もしかしたら誰かの可能性を殺しているのかもしれないって。

 

「雇用する方」と「雇用される方」という関係性には限界がある

もう1つは「雇用する方」と「雇用される方」という関係性には限界があるんじゃないかってこと。
短期的には機能しても、長期的には機能しないんじゃないかと思うんです。

 

まずは「雇用する方」について。
最初は、自分の仕事をやってくれるような仲間が現れたことを喜ぶでしょう。
でも、どうしても他人を「雇用してあげてる」という意識があるから、従業員が期待通り働かないことに次第に腹を立てていく。

 

「雇用する方」はどんどん他人に「介入」していくわけです。

 

反対に「雇用される方」について。
同じく最初は、お金を稼ぐ機会をもらえたことを喜ぶでしょう。
でも、この「雇用してもらっている」という意識は消えないから、不満があっても押し殺して仕事をする。

 

「雇用される方」はどんどん他人に「依存」していくわけです。

 

まとめると「雇用する方」と「雇用される方」は対等な関係になりえないわけです。
関係が対等じゃないと、長期的に見たら絶対に歪みが生まれる。
だから必然といろんな問題が起こるんです。

 

日本の労働問題に置き換えても当てはまりますね。
長時間労働、精神疾患、過労死といった重いものから、サザエさん症候群、愚痴飲み会といった軽いものまで。
「雇用する方」と「雇用される方」が傾斜のきつい上下関係になっているから起こる。

 

やっぱり「雇う」「雇われる」の関係性は、長期的に見たら限界があるんです。

 

「介入」「依存」ではなく「自立」の時代へ。自分の人生は自分でなんとかするしかないよ

じゃあどうしたいんだ?って話ですね。
「介入」でも「依存」でもなく、「自立」の時代になったらいいなと思ってます。

 

 

一生誰かを雇用してあげて、他人の人生の責任まで持ったり。
または一生誰かに雇用してもらって、自分の人生の責任を他人に持たせたり。
そういうのってなんかおかしいでしょ。人は遅かれ早かれ、いつかは絶対に「自立」するんですから。

 

もちろん自信がなかったら働き始めの数年は雇用されてスキルを身につけてもいい。
でも、独立を前提として一時期的に修行をするだけ。
アフリカの日本人起業家もこんなことを言っています。


自分の職能が見つかった人は、どんどん独立して、自分で仕事をしなさいと言いました。
社員というのは、会社が所有したり、縛ったりするものではなく、あくまでも自由な意思をもった個人でなくてはならないというのが私の考えです。

OUT OF AFRICA アフリカの奇跡 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語 

  

 

ちなみに、日本で一番最先端の働き方を実践していると僕が思う会社はこちら。

次は⇒「そうだ、葉っぱを売ろう!」上勝町の葉っぱビジネスがすごすぎる理由

 

ネパールのアイドル、ラプシーちゃんの一言! 

 

私も早く「自立」したいんだけど、足がないから立てないのよね…