ネパール大地震から1年。現地在住の僕が今思うこと

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ナマステ!

2015年4月25日。
ビクラム歴だと2072年1月12日。

ネパールでマグニチュード7.8の大地震が発生しました。
9000人近くが亡くなり、2万人以上が負傷する大惨事。
そんな1日から丸1年が経ちました。

今のネパールはどんな状態なのか?
肝心の復興はどうなのか?

そんなところを紹介しながら、現地在住の僕が今思うことを書いていきます。

様々な追悼イベントが開催される

まずは、ここ数日のことから。
ネパールの首都カトマンズでは様々な追悼関連のイベントが行われました。

パタンのダルバールスクエア(王宮広場)では、絵画展や写真展が開かれたり。

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カトマンズでは日本のNPO法人「ラリグラスの会」による震災復興に関連した野球大会が行われたり。

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バクタプールでは日本のシンガーソングライター佐野碧さんによるライブイベントが行われたり。

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熊本地震への寄せ書きも行われました。
九州の人にも届きますように。

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これら以外にも、他の場所でも様々なイベントが行われました。

これだけ一斉に様々な場所でイベントが行われるのはネパールに来てから初めてのこと。
あの大地震が、ネパールの人にとって非常に大きなものであったのが分かります。

カトマンズ近郊でも、復興には程遠い状態

さて、肝心の復興です。

諸事情があり、地震の被害が大きかった場所にはまだ行くことができていません。
僕がもともと活動する予定だった任地も地震の被害が大きい場所。
本当はすぐにでも行きたいのですが、気持ちを押し殺しています。

keik182.hatenablog.com

なので僕が語るのはカトマンズ近郊のことになります。
比較的被害が少ないこのエリアでも復興はまだまだです。

例えば、建物。
壊れてしまった建物の瓦礫がまだ残っている場所もあります。

そして少しぐらついている建物はこんな風に柱で支えている状態。
こんな柱がそこら中にあるわけです。

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カトマンズの中心街にある家はそれでもまだいい方。
比較的裕福な人が住んでいるので、家のつくりもしっかりしている。
だから被害も少ない家がほとんど。

問題なのは、カトマンズ近郊の農村。
中心部から外れれば外れるほど、被害が大きくなります。

例えば僕が活動している村。
ここはカトマンズから車で1時間も離れていない場所。
それでも地震で家が崩壊した人々がたくさんいる。

地震から1年経っても、トタン屋根で作った家に住んでいる家がほとんど。

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家に関しても、難しいのはただ家を建てればいいわけじゃないということ。
また地震が来て崩れてしまっては意味がない。
だから頑丈なつくりでやらないといけないんだけど、お金がなかったりそもそもやり方が分からなかったり。

それでもいつまでもトタン屋根で作った仮設住宅に住むわけにもいかない。
なので、結局今までと同じような方式で作ってしまった家もたくさんあるんじゃないかと思います。

地震に対する恐怖心はいまだに残っている

問題は建物や家の崩壊といった物理的なものだけではないです。
地震に対する精神面のケアもまだまだ必要です。

僕がネパールに来てからも度々小さい地震は起きています。
日本でいったら震度2か3くらい。
なので日本人だったら何とも思わないようなレベル。

それでもここで起きると、人々は家から飛び出します。
そして野良犬がこれでもかって吠えまくります。
まるで何か大事件が起きたかのような騒ぎで本当に毎度びっくりします。

少し大きいものが起きるともう次の日は地震の話題で持ち切り。
マグニチュードがいくつで震源地がどこか。
ニュースや新聞を見なくても自然と情報が手に入ります。

地震から1年ですが、家が壊れていない人でもこんなことを言う人も。

地震が怖くて、2階や3階では寝れないんだ。

地震に対する恐怖心はまだまだ残っている状態です。

比較的被害が少ないカトマンズ近郊でもこんな状態。
ってことは震源地付近ではって考えるとゾッとします。

良くも悪くも地震に対する関心が今でも非常に高い。
防災教育などはボランティアでも需要がありそうです。

僕ができること:ネパールに居られる幸せを噛み締めながら本業で頑張る

そんな僕がここネパールでできることって何なのか。

地震で壊れた家を直す知識もないし、再建するお金もない。
地震を止めることなんてもちろんできない。
だからそんな僕にできることはこれしかない。

ここに居られる幸せを噛み締めながら本業の活動で頑張ること。

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ちょうど1年前。
僕は青年海外協力隊駒ヶ根訓練所にいました。
ネパール語を日々勉強しながら、ネパールでの日々にワクワクする毎日。

そんなときに起きたネパール大地震

ワクワク感は「ネパールに行けないかもしれない」という不安に変わりました。
テレビや新聞の報道を見ると悲惨な状況になっていた。
なので、ネパ―ルに来られないことも一時は本気で覚悟しました。

でも本当に幸運なことに僕は今ここにいる。
ネパールに来てよかったと感じることは数え切れないくらいあるけど、来なければよかったと思うことはない。
いやほとんどない(笑)(下痢のときはめっちゃ後悔します)

だから今やるべきなのは、そんな幸せを噛み締めること。
そして、目の前にある活動に、村の人と一緒に全力で取り組むこと。
これしかないです。

正直言われるんですよ。
「JICAボランティアは、もっと震災被害の大きいところに行くべきじゃないの?」って。
本当にその通りだし、あるべき姿はそうだと思う。

でも現実はそうなっていないし、行ったとしてもたぶんほぼ何もできない。
だから目の前の活動に注力したい。

加えて、「ネパールに来る理由」をつくる

自分の本業で頑張ると同時に、もう1つ。
ネパールのことを発信し続けること。

以前にもこんな記事を書きました。

keik182.hatenablog.com

ブログやメルマガを通して、発信し続ける。
そして1人でも多くの人に「ネパールに来る理由」をつくる。
ネパールに住む1人の日本人として、できることの1つだと思っています。

震災復興に向けて募金してくれるのもすばらしい。
でもそれよりも、たった1度でいいからネパールに来てくれた方がネパールの人も喜びます。

食事なのか、文化なのか、ボランティアなのか、トレッキングなのか。

どれが刺さるのかはわからないけど発信しないことには何も始まらない。
だからネパールのことも発信し続けます。
そして「ネパールに来る理由」を作れたらと思います。

ネパールは、観光する分には何ら問題ありません

「復興が進んでないのに、来て大丈夫なのか?」と思うかもしれません。

結論、大丈夫です。
カトマンズやポカラなど普通に観光する分には全く問題なし。
僕が全力で保証します。

ネパールの主要産業は観光です。
でも地震によって観光客が激減しています。
そうなると生活が厳しくなった人がたくさんいるわけです。

よって1人でも多くの人がネパールに来てくれるのは大歓迎。

ぜひネパールに来てください!
ネパールで僕と握手!(しねーよ)