マーケット感覚を身につけよう!何が売れるのかわかるようになる方法を紹介します

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ナマステ!

超有名ブロガー、ちきりんさんの本ってどれもめちゃくちゃ面白くないですか?
その中でも格別なのがこちら。
「マーケット感覚を身につけよう」

これ、本当に面白いんです。というか読まないと今後人生損するレベル。
これからの時代のを生きる人全員が読んでおくべき本です。

この本の中心である「マーケット感覚」
実はこの「マーケット感覚」を体得できる方法があるんです。
ビジネスに深く関連している力なのに、それを身につけられる超意外な手段。

「マーケット感覚」の意味についてまとめながら、力を身につけられるその具体的な手段を紹介していきます。

まとめ:ちきりんさんが教える「マーケット感覚」を鍛えるための5つの方法

そもそもこの「マーケット感覚」って何なのか。
ちきりんさんは本の中で端的にこう言っています。

「売れるものに気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」

本の冒頭の例えが非常に分かりやすいので引用します。

あるときふと自分の足もとを見ると、そこに大きな金塊があったとします。

大人なら誰でも、びっくり仰天するでしょう。

慌てて家族や友人を呼んだり、スマホで写真を撮ったり、持ち上げて重さを確認したりと大興奮しますよね。

なぜなら私たちは、「金塊には価値がある」と知っているからです。

ところが幼児や動物の足もとに金塊を置いても、それは単に、キレイな石に過ぎません。

最初は触ったり舐めたりして興味を示すでしょうが、食べられそうもないし、おもしろいことは何も起こらないと理解した時点で、彼らは金塊を放置し、他の食べ物やおもちゃを探しに行ってしまいます。

幼児や動物には、すぐ身近にある金塊の価値に気づく能力がないのです。

このように、自分のすぐそばに「価値あるもの」が存在していても、その価値を認識する力がないと、「自分の周りには何も価値あるものがない」と思えてしまいます。

確かに金塊が落ちていても、その価値に気づいてなかったらただの石ですね。

世の中の具体的な事例を出すと、例えば就職活動で何十社も受けてるのに落ちてしまう人。
これも「マーケット感覚」がないことが原因であることがほとんどです。

本人に力がないというより、そもそも自分の価値を正しく理解していない。
もしくは、どんな会社でなら自分の価値が出るか分かっていない人なんです。
だから何十社受けても受からない。

野球でホームランを打てるスポーツ選手が、Jリーグやラグビーチームのテストを受けるようなもんです。

「これビジネスやってる人にだけ関係あるんじゃないの?」って思うかもしれません。
でもすべての人に「マーケット感覚」は必要なんです。

これからはあらゆるものが市場型取引に移行し、今よりずっと多くの人が、市場化という現象に巻き込まれます。

本章で挙げた例からも、投資やビジネスに縁がない人も含め、すべての人にマーケット感覚は必要なのだということが、理解していただけたと思います。

年収は低いけど見た目は好青年な男性が、結婚情報サービス会社に登録した女性200人に会うことを断られた話。
これが「本章で挙げた例」です。
ビジネスに全く関係ないけど、マーケット感覚に深く関係しています。

そんな超重要な「マーケット感覚」を鍛える5つの方法として、本書で挙げられているのが以下の方法です。

1.プライシング能力を身につける

2.インセンティブシステムを理解する

3.市場に評価される方法を学ぶ

4.失敗と成功の関係を理解する

5.市場性の高い環境に身をおく

なんとなく言っていることは分かります。
でも、「具体的にどうやって身につけるんだ?」ってなると思います。

「マーケット感覚」が身につくボランティア:青年海外協力隊

「マーケット感覚」を身につける方法はいくつもあると思います。
でも上記で挙げた5つ全てに当てはまる方法を1つ見つけました。

それがこちら。
「青年海外協力隊」です。

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20~39歳の人が、自分の専門性を活かして途上国で2年間活動するボランティア制度。
ご存知の通り、今ネパールにいる僕も青年海外協力隊です。

「マーケット感覚」はビジネスだけに関連する力ではないです。
でも、ビジネスに大きく関連する能力であることは間違いない。

そんなビジネスと対極のボランティアである、青年海外協力隊。
これが意外にも「マーケット感覚」を身につけるのにぴったりなんです。

なぜボランティアである青年海外協力隊がぴったりなのか。
上記の5つの方法を1つずつ検証していきます。

(1)プライシング能力:途上国では当たり前

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まず1つ目は「プライシング能力」
ちきりんさんは本書の中でこう述べています。

「価値を判断するための自分独自の基準」は、どうやって身につければいいのでしょう? 

一番よい方法は、すでに値札つきで売られているものについても、自分の基準に基づき、プライシング(値付け)をしてみることです。

そしてその後にこんなことを述べています。

ご存じのように、多くの途上国の市場では、大半の商品に値札がついていません。

しかも売り手は、買い手の顔をみて価格を変えてきます。
こういった国では、買い手側にも「自分の基準で、妥当な価格を判断する」というプライシング能力が求められます。

そうなんです。僕ら青年海外協力隊が住む途上国では値札なんてない。
だから買い物をするときは値段交渉が当たり前です。
しかも外国人である僕らはいろんな場面で現地人より高くふっかけられることが多い。

そんな環境にいれば、自ずとプライシング能力は身につきます。

僕もここネパールに来てから、買う物の価値について考えるようになりました。
なぜならネパールは物価が安いから。
買おうと思えば何も考えずに色んな物を買えちゃいます。

でも日本と比べて安いからっていう理由では買いません。
大切なのは「自分にとってその物がどのくらいの価値なのか」を考えること。
そしてその価値と値段が妥当かどうかということ。

物の価値を考えること。
そんな習慣が身につきました。

(2)インセンティブシステム:ボランティア活動に必須

2つ目は「インセンティブシステム」です。

プライシング能力の次に重要なのが、人が何か特定の言動をとったとき、その背景にある要因や、その要因が言動につながるまでの仕組みである「インセンティブシステム」を理解することです。

インセンティブとは馬の目の前につり下げられたニンジンのことで、インセンティブシステムとは、「ニンジンを目の前につり下げれば、馬はそれを食べたいがために、走り始める」という、動機から言動に至る仕組みのことです。

そもそも、なぜ「マーケット感覚」を鍛えるために、インセンティブシステムを理解することが大事なのか。

マーケットは生身の人間同士が取引する場所。
そう考えると、人間の行動が何に動機付けられているのかを知ること。
これは「マーケット感覚」を養うためにはとても大事なことです。

このインセンティブシステムを理解するためにすべきこととして2つ挙げられています。
1つは自分の欲望に素直になること。
もう1つは規則や罰則で問題を解決しようとしないこと。

実はこの2つどっちも青年海外協力隊のボランティア活動で養えます。

前者に関しては、ボランティア自身が自分の取組む活動を決められます。
もちろん配属先の組織目標に沿っていることは大前提ですが、基本的には自分の「やりたい」という気持ちに素直になれます。
僕も、サラリーマン時代と比べたら有り得ないほど自分の気持ちに従っています。

後者に関しては、強権なしで「どうしたら現地の人が動くか?」を考えることが活動の醍醐味。
規則や罰則を作るのは不可能はもちろんのこと、お金で動機付けもできない。
ないない尽くしの協力隊は現地の人の気持ちに訴えかけることなしに活動できません。

協力隊として活動していれば、必然とインセンティブシステムを理解するようになります。

(3)市場に評価される方法を学ぶ:「やってみる精神」

3つ目は「市場に評価される方法を学ぶ」
要は組織による評価ではなく、市場による評価を学べということ。

人間も、今までは組織に選ばれ(=組織に雇ってもらい)、組織から評価されることを目指す人が多かったけれど、今後は市場に選ばれ、市場から評価されることを目指す人が増えるでしょう。

しかし、組織に評価される方法と市場から評価される方法は、大きく異なります。

マーケット感覚を身につけるためには、この違いをよく理解し、市場に選ばれる方法に、より敏感になる必要があるのです。

協力隊で例えるなら、組織による評価は配属先。市場による評価は現地住民と考えます。
配属先から評価されることも大事ですが、現地住民が評価することをやることの方が大事。
なぜなら僕らがやるべきことは、大抵の場合、現地住民の変化を起こすことだからです。

収入向上であれ有機農法の普及であれ、結局は現地住民が評価しないと変化は起きません。

もう1つ書かれているのが「作り込むより『とりあえずやってみる』」ということ。
要は「決めてから⇒やる」のではなく「やってみてから⇒決める」ということです。

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途上国で何かを考えて実行するということは、予想外のことがたくさん起こります。
それは僕らが考えもしなかった想定外のことが普通に起こるからです。
ということは、考え込んで作り込むよりも気軽に「やってみる」方が大事です。

ネパールでいえばこちらの人は気持ちの移り変わりが早い。
なので作り込んでるうちに、気持ちが冷めてしまう危険性がある。
そう考えると、まずはやってみることが至って大切です。

僕も色々すぐにやってみる習慣が身につきました。

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(4)失敗と成功の関係を理解する:失敗して当たり前

4つ目は「失敗と成功の関係を理解する」
「失敗の延長線上に成功がある」ということを理解することです。
これは、要は、失敗を怖がる必要はないということ。

たとえボランティアであれ、途上国で何かをするということは本当に難しい。
失敗して当たり前。逆に失敗しないと成功はできない。
だから僕もこっちに来て、失敗が怖くなくなりました。

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さらにちきりんさんは何かを学ぶ際には2つのステップを経ることが大事と語っています。

私たちが何かについて「できる」と言えるレベルに到達するためには、学校的な「習い、覚える」学びに加え、市場的な「実際にやってみて、できるようになる」という学びも不可欠なのです。

ところが中には、最初のステップである「学校での学び」を延々と続け、いつまでも「市場での学び」というふたつめのステップに移行しない人がいます。

そういう人にとっては、「学ぶ場所」として思い浮かぶのが、学校と研修プログラムだけなのです。

これではいつまでたっても、成果が出せるようにはなりません。

僕ら協力隊が活動する上で大事になってくるのが「語学」。
日本で2ヶ月間、現地で1ヶ月間、語学学校で最低限の日常会話は学びます。
でも、それが終わったら任地に放り出されます。あとは実践で鍛えるんです。

任地に放り出されるのは怖い。それは失敗する可能性が高いから。
でも圧倒的に語学力が伸びるのは語学学校よりも任地なんです。
まさに「学校での学び」と「市場での学び」の違いを体感しました。

(5)市場性の高い環境に身を置く:まっさらな状態で進路を考える

最後は「市場性の高い環境に身を置く」

市場性の高い場所とは、需要者と供給者が価値を交換する現場や、人間のインセンティブシステムが直接的に働く場所、組織的な意思決定ではなく、市場的な意思決定方法が採用されている環境のことです。

大企業や公的機関ではなく、ベンチャー企業や自営業といった環境に身を置くことです。

協力隊の場合、ほとんどの人が退職して参加しています。
「現職参加制度」という今の職場を休職しての参加もできますが、稀です。
2年間の任期が終わった後、どんな環境に身を置くのか、まっさらな状態で考えられます。

個人的には起業やフリーランスといったリスクが高い道に進んでほしいなと思います。
というのも協力隊に来たということはすでにレールから外れているから。
人が歩まない道を歩む人が増えたらいいなと勝手に思ってます。

また青年海外協力隊は起業するのにぴったりな制度ですしね。

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最近では、尊敬する協力隊OB、宮崎大輔さんがフリーランスの道を作ってくれましたし。
宮崎さん、ありがとうございます!

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2年間という任期の後の進路は一旦リセットして考えられます。
青年海外協力隊後なら、市場性の高い環境に意図して身を置けますよ。

感想:僕に一番必要なのは「専門性」より「マーケット感覚」

僕のブログで最近反響を呼んだ記事と言えばこちら。
自分の「専門性」のなさを嘆いた記事。

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でもちきりんさんの本を読んで、考え方が変わりました。
「専門性」がない今だからこそ、僕に一番必要なのは「専門性」ではなく「マーケット感覚」。

本書の中の最後のパートから、ちきりんさんの言葉を引用します。

「専門性さえ身につければ、変化する必要はない」のではなく、「専門性を身につけ、かつ、変化する必要がある」のが、これからの世界です。

なんの分野であれ、一生使える魔法の杖を手に入れて、それにすがってずっと生きていこうという発想自体がもはや時代遅れです。

23歳のときに一生沈まない船を見つけて乗り込もうとするのではなく、いつその船が沈んでも、他の船に乗り移れる力を身につけるという発想でこそ、「長い人生早い変化」の時代を生きていけるのです。

マーケット感覚を身につけることの最大の利点は、それさえ身につければ、変化が恐くなくなるということです。

今、急速に進む社会の変化を目の当たりにした人たちは、大きくふたつのグループに分かれ始めています。

ひとつは、ワクワクしながら自分自身もその変化を楽しんでいる人、もうひとつは、日々伝えられる変化のニュースに不安を深め、どうやって自分と家族を守ろうか、戦々恐々としている人たちです。

このふたつのグループの違いは、どこにあるのでしょう? 学歴でしょうか? 貯金額でしょうか? 

私が見る限り、一流大学を出て大企業に勤め、たくさんの貯金を持っている人でも、後者のグループに属している人がたくさんいます。

ふたつのグループの根本的な違いは、いち早く変化の兆しに気づき、新しい世界で価値を提供する方法を、市場から(失敗しながら)学ぶことができるかどうかです。

それさえできれば、変化は恐れるものではなく、心から楽しめるモノになります。

そして、そのために必要なものこそが、「マーケット感覚」なのです。

僕は協力隊後にネパールで起業します。
変化のスピードが速いこの時代に、自分の足で立って生きるわけです。
だから、時には不安で仕方なくなるし、自分にできるか心配になることもあります。

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でも、こんな時代だからこそ、僕はその変化を楽しんで、ワクワクしながら生きていきたい。
今の自分が予想できないくらい、自分自身も大きく変化していたい。

そのために僕に必要なのは「マーケット感覚」。
そして、青年海外協力隊でなら、必ず「マーケット感覚」は身につけられる。
だから僕は青年海外協力隊というボランティアで「マーケット感覚を身につけよう」と思う。

こんなすばらしい本を書いてくれたちきりんさん、ありがとうございます!
まだ読んだことない人は早く読むことをおすすめします。