Kei's Way@Nepal

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僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

生きるのが辛い?phaさんの「持たない幸福論」で楽になろう

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ナマステ!

ネパールで暮らし始めて1年。
ここでの生活は不便なことも多いです。
でも、それ以上に、日本での生活と決定的に違うことが1つあります。

それは「生きやすさ」と「生きづらさ」。

日本の方が圧倒的に恵まれた暮らしができるのに、なぜかネパールの方が生きやすい。
それは人を見ても同じで、ネパールの人よりも日本の人の方が「生きるのがつらい」感が出ている。

だからか、僕は日本で生活したいと全く思わない。
協力隊の任期が終わってもネパールに当分住みたいと思っている。

なんでこんなに日本って生きるのがしんどいんだろうか。

その答えが書いてある本を見つけたので紹介します。 

京大卒ニート、phaさんの「持たない幸福論」が名著すぎる

その本とは京大卒ニートのphaさんが書いた「持たない幸福論」という本。

持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない

持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない

 

phaさんという方自体が、京大卒なのに定職に就かないニートとして生活してる人。 
そんな人が書いた本なら 間違いなく面白いと思って買ってみたら、期待通り。
というか期待以上。

「はじめに」の冒頭の文章でガッチリ掴まれて、一気に読みこんじゃいました。

最近自分の周りを見ても、ニュースを見ても、生きるのがつらそうな人が多いなと思う。  

会社でうまく働けなくてつらい、薄給なのに仕事がキツくてつらい、職が見つからなくてつらい、収入が不安定で人生の先行きが見えなくてつらい、お金がなくて生活が苦しくてつらい、結婚したいけれど相手が見つからなくてつらい、結婚したけどうまくいってなくてつらい、子育てで疲れ果ててつらい、親の介護の負担が大きくてつらい、家族と仲が悪くてつらい、自分が抱えている病気でつらい、など、人によってつらい理由はそれぞれ違うけれど、常にみんな何かに追われているかのように余裕がなくて疲れていて、そうして疲れきった人たちの一部が、ときどき事件を起こしてしまってニュースに上がってきたりする。  

この社会では、なんでこんなにみんなしんどそうなんだろうか?  


そりゃあまあ二千五百年ほど前に既にお釈迦様が「生きることは苦である」みたいなことを言ってたくらいだし、ヒトという大脳が異常に発達して余計なことを考えすぎる生き物が生きるというのは根本的に苦しさがついて回るものなのかもしれない。  

しかしそれでも、これだけ文明が発達したんだから、もうちょっとなんとかならないものだろうかと思う。
今の日本は物質的にも豊かで文化も充実していて治安もいいのに、こんなに生きるのがつらそうな人が多いのはちょっと変じゃないだろうか。

日本は世界でも恵まれた国なのに、 なんでみんなこんな生きづらそうなのか。
その問いに対するphaさんの考えがめちゃくちゃ面白いし、人生の本質を突いている。

名言連発。感想を交えながら紹介します

今の日本で生きるのがつらい人が多い原因は、単純にお金がないとかいう問題より、社会を取り巻いている意識や価値観の問題が大きいと思う。

今の社会では、生きていると常に外から内からプレッシャーをかけられているように感じる。

僕もそう思う。お金の問題じゃなくて、考え方の問題。
もともと日本はほぼ単一民族だから、「みんな同じ」という圧力がすごい。
だから、社会の常識や通念からはみ出すような生き方がしにくい。

変化の速い現代では二十年ごとくらいに社会状況や人間の生き方がかなり変わってしまうから、みんな親の世代とはずいぶん違う社会を生きることになる。

だから新しい社会状況に合わせるために価値観やライフスタイルを次々と更新していかないといけないんだけど、今の日本ではその入れ替わりがうまくいっていないのだと思う。

古い生き方は一部の人間しか救う力がないのにそれに代わる新しい生き方もまだ力を持っていなくて、古い価値観がいまだに人々にプレッシャーをかけ続けて苦しむ人が増えている。
それが今の日本の生きづらさの正体なんじゃないだろうか。

そうだとしたら、現状に合わない古い価値観は徐々に捨てていって、新しい生き方を探っていく必要があるだろう。

見事にその通りなんじゃないかな。 
経済成長なんてもうほぼしてない。
なのに、その時代の昔からの価値観を引きずりすぎてるんですよね。

それにしても、この考えを言語化する力がすごい。

「真面目に学校に行ってちゃんとした会社に入ってずっと働き続けて家族を支える」みたいないわゆる「真っ当な」生き方は、世界にたくさんある生き方パターンの一つでしかないし、そのルートが向いてない人は無理にそれを目指す必要はない。

自分に合わない場所で苦しむよりはそこから逃げてもうちょっと自分が楽にいられる場所を探せばいい。
世の中に生きる場所は無数にある。
僕自身も逃げて楽になった一人だ。

これはネパールにいる僕が伝えたいことでもある。
生き方なんて本当にたくさんある。
国が違えば、民族が違えば、生き方も全然違ってくる。

そういう生き方を知るだけで、日本の王道の生き方なんて1つの選択肢でしかないことがよく分かる。

「な~んだ。俺も好きなように生きていいんだ」
世界にある無数の生き方を知れば、こんな風に思える。
だから生きづらさは一気に解消される。

じゃあ生きるにおいて本当に大事なことは何かというと、「一人で孤立せずに社会や他人との繫がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」の二つだと僕は思う。
生きるのが苦しくなったときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに「自分が何が好きか」という感覚をしっかり持つことが大事だ。

「自分はこれが好きだ、これをしているときが幸せだ」というものをはっきり持てば充実感を味わえるし、同じような趣味や価値観を持つ仲間もできるし、人との繫がりができればそれが社会の中の居場所として自分を支えてくれる。

また、知り合いが仕事を紹介してくれたりだとか、好きなことの延長が仕事になったりすることもある。

好きなことで生きていければ、結果的に人とつながりもついてくる。
自分は何が好きなのか、何が自分にとっての幸せなのかを分かっている人は幸せだ。

「こんな生き方やこんな考え方もありなんだ」という選択肢の多さを紹介することで、この社会に漂っている「人間はこう生きるべきだ」という規範意識のプレッシャーを少し弱らせて、みんなが自分自身の生き方にも他人の生き方にも少しだけ寛容になって、生きることの窮屈さが少しマシになればいいなと思いこの本を書いた。

 すばらしい。これは僕がこのブログで伝えたいことでもある。

人間が人生で成し遂げられることなんて、頑張っても頑張らなくてもあまり大差ない。
何かをちょっと成し遂げたとしても、どうせ五十年先にはほとんど忘れられている。
仕事のために人生があるわけじゃなくて、人生の彩りの一つとして仕事があるだけだ。

仕事は人生そのものじゃなくて、人生の一部。
こう思えるだけで全然気が楽になりますよ。

世界の真実はどうなのかはよく分からないけど、「人間に自由意志はあるのか?「全ての未来は決定されているのか?」というトピックが昔から激しく議論されてきたという事実から分かることが一つだけある。  

それは、「人間は自分に自由意志がないということに耐えられない」ということだ。

人間はあらかじめ全てが決まっているとは思いたくない。
理屈で考えると全ては決定済みであったとしても、感情がそれに反発する。

人間は「自分の行動は自分で考えて自分で決定している」「自分は何かをしている」と思っていたい。

それがたとえ錯覚だとしても。そうじゃなかったら人間は生きることに意味を感じられないのだ。

めちゃくちゃ共感。
サラリーマンの人達があんだけ生きてる感じがしないのは、これが原因。
結局、人間は自分で決めて、自分で動きたい。

上司なしで、すべて自分で考えて活動する青年海外協力隊になって改めて思った。
きついこともあるけど、それでもめちゃくちゃ楽しいんですよ。
それは、自分で考え、自分で決めて、自分で動いてるから。

これは人間の真理だと思います。

人はそれぞれ生きている世界や大切にしているものが違うけれど、どの生き方が偉いとか正しいというものはない。

小さい頃はおもちゃ箱の中で遊ぶだけで満足していたけれど、大人になると社会に出て何かしたいと思い、また老人になると庭をいじっているだけで楽しくなったりする。

要はその人が「自分が世界を作っている」「自分は何かをしている」と充実感を感じられたらそれでいい。
だから、違う世界に住んでいる他人の言うことは気にしなくていいし、自分が自分の世界の中で充実感を得られるにはどうしたらいいかだけを考えよう。

自分の世界で生きよう。
それができれば、自然と他人の目なんて気にしなくなるし、他人の世界にあれこれ口出ししなくなります。

お金がなくても楽しく暮らすための心がけとして一番大事なのは、「他人と自分を比べない」ということじゃないかと思う。
そして他人と自分を比べなくても平気になるためには、「自分の価値基準をはっきり持つ」ということが必要だ。

比べると本当にしんどいですね。 昔の自分を思い出します。

名言のオンパレードだったでしょう?
他にもたくさんあるのでぜひ読んでみてください。

生きているのがつらいなら「自分の居場所」をつくろう

この本で最も印象に残ったところ。
それは「居場所」について言及しているところだ。

居場所というのは「安心して居られる場所」「自分はここにいてもいいんだと思えるような場所」のことだ。

仕事をするのも、お金を稼ぐのも、友達を作るのも、恋人を作るのも、家族を作るのも、家を買うのも、飲みにいくのも、趣味を持つのも、大体全部居場所を求めてすることだ。

人は居場所があれば生きていけるし、社会のどこにも居場所がない状態になってしまうと事件や問題を起こしてしまったりする。
嫌いな人間と一緒にいる必要はないし、合わない場所からは逃げていい。
世界は広いからもっと自分に合う場所がどこかにあるかもしれない。
だからいろんな場所に行っていろんな人に会ってみるのがいい。
そのために世界には人類がたくさんいるのだ。 

どんな人でも、必ず「自分の居場所」があると僕は思っている。

そういう場所を持ててない人が日本にはたくさんいるように感じる。
社会が勝手につくった「他人の居場所」に無理矢理押し込まれている。

ゾウがウサギのケージに入れられてたりするような感じ。
そんな窮屈な場所にいたら、生きづらさを感じるのは当たり前だし、生きるのがつらいって思ってしまうのも当たり前だと思う。

だから、生きるのが辛いって感じちゃってるなら「自分の居場所」をつくろう。

居場所は探してもいいけど、なければ自分でつくればいい。
その方が早いし、何よりも楽しいから。

僕も「自分の居場所」がなかったけど、ある方法で自分でつくりました。
お金もほとんどかかりません。
気になる人は次はこちらをどうぞ!

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