僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

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「石の上にも三年」のウソとホントを3年で退職した僕が語る

★今月の一押し記事!
ネパールの村で3日間ホームステイしたら、1つの「家族」になれた話

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ナマステ! 新卒~2、3年目の若手社会人がよく言われる言葉と言ったら「石の上にも三年」。 この言葉、僕も本当によく言われました。

「とりあえず頑張ってみろ」とか。 「今は大変だけど後々活きてくるから」とか。 「3年やらないと1人前にはなれない」とか。

だから、僕はこの言葉を信じて3年間会社勤めしました。

でも、この言葉って半分ホントで半分ウソなんですよ。 しかも、このウソの部分が超大事。 ウソの部分を知らないと絶対に報われません。

実際に「石の上にも三年」精神で3年間会社で働き、結局退職した僕がこの言葉の「ウソとホント」を紹介します。

「石の上にも三年」の意味・由来・英語表現

本題に入る前に、この「石の上にも三年」の言葉の意味と由来を確認します。

冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。
がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。

goo辞書「石の上にも三年」

冷たい石の上に3年も座るのなんて嫌だわ。 ちなみに英語表現はこんな感じ。

・Perseverance pays dividends.
・Slow and steady wins the race.

DMM英会話「石の上にも三年って英語でなんて言うの?」

ともあれ、この「石の上にも三年」。 特に新社会人に向けてよく言われる言葉ですね。 こんな風に言われることも多いでしょう。

ホント:「石の上にも三年」で頑張れば「1人前」にはなれる

ここからは本題ですね。 まずこの言葉の「ホント」の部分。

それは3年仕事をすれば、確かに「1人前」にはなれるということ。

でも世間では「そんなの根拠ねえよ」って言われてますよね。

僕も今まで根拠ないだろって思ってましたけど、ちょっと考え方が変わりました。 最近読んだある本に書いてあったんです。

1万時間をかければ、どんな人でも、どんなことでも、必ずプロレベルに達することができます。  
これは、マルコム・グラッドウェル『天才! 成功する人々の法則』(勝間和代訳、講談社)に、はっきり書かれています。

藤原和博「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」

じゃあこの1万時間っていう考え方。 これを3年間の会社生活の中で当てはめてみます。

252日(1年の労働日数)×12時間(1日の労働時間)×3年=9,072時間

確かに大体1万時間になります。

252日の根拠は、日本の会社の年間休日の平均が約113日であることから算出。 (参照:厚生労働省「平成26年就労条件総合調査結果の概況」

1日12時間っていうのは長すぎと思うかもしれません。 でも朝早く来て、夜ちょっと残業したら12時間くらいになります。 もっと残業がきつい場合はもっと1万時間に近くなるでしょう。

3年働いたら、僕でも確かに「1人前」にはなれた

僕は新卒で入社した会社で3年間働きました。 その経験から言うと、確かに3年働けばその分野の「1人前」にはなれる。

1年目って本当にちんぷんかんぷんで全然分かんなかった。 もう分からないところが分からない的なやつです。 だから大きな失敗をして職場で大泣きしたときもありましたね。。

でも不思議なことに、根気強く地道に仕事をしていると少しずつできるようになってきます。 できないことよりもできることが増えて、他の人からも聞かれるように。 一度大失敗した仕事も完璧にできるようになりました。

僕が会社を辞めると伝えた時、上司からもこんなことを言ってもらいました。

やっと1人前になってくれたのにな~。もったいないな。

申し訳なさもありましたが、認めてもらえたってのは嬉しいもんです。 自分の感覚的にも1人前になれたかなとと思っていました。 なので、3年働けば確かに「1人前」にはなれるんです。

ウソ:「石の上にも三年」は「正しい石」にいないと輝けない

でもここからが大事な「ウソ」の話。 「石の上にも三年」の「石」。 この「石」が「正しい石」じゃないとだめなんです。

「正しい石」ってのは、自分がいるべき石のこと。 世の中には、いろんな石があります。 だから、どの石の上に乗るのかが超大事なんです。

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一見すると、どの石もただの「石ころ」です。 でもその中には、自分が石の上に乗って磨き続ければ輝くものとそうでないものがあります。 どの石が自分が磨けば「宝石」になり、どの石が自分が磨いてもただの「石ころ」なのか。

これを見極めないと、いくら「石の上にも三年」で頑張ってもその人の人生は輝かない。

最近、青年海外協力隊の活動をしていてよく思い浮かぶのは「適材適所」という言葉。 モノもそうだけど、人もそうで、正しい場所に置かないと輝けない。 逆に、正しい場所に置けば、これでもかってくらい輝く。

だから「石の上にも三年」ではなく、本当は「正しい石の上にも三年」なんです。

「気持ち悪さ」を大切に。自分の心にウソをつかない

じゃあ「正しい石」ってのはどうやって見つけるんだって話ですね。 ずばり、知りません(笑) それが分かっていたら僕は今頃もっとビッグになっているでしょう。

でも1つ言えるのは、「正しくない石」は自分ではっきり分かるってこと。

「正しくない石」ってのは、そこにいるとなんか違和感を感じる石。 エシカルジュエリーブランド「HASUNA」の白木夏子さんの言葉をお借りすると「気持ち悪さ」

毎日のように頭に浮かんでくるのが、インドの鉱山労働者の人たち。
働いているのに苦しい生活。
笑顔なく生きている子供たち。

「このままこの会社で働いたところで何になるのかな」

「お金を稼ぐといっても、ビル・ゲイツみたいに寄付ができるわけではないし」

けれど実際、何をして良いかまったくわからなかったし、自分にできることもわからない。
「どうすればいいんだろう」と思いつつ、朝も夜も関係ないような忙しさの中でなかなか答えを出せない。

ただ、この「気持ち悪さ」を抱えたまま生きるのはあり得ない、と強烈に感じていました。

白木夏子「自分のために生きる勇気」

これすっごい分かります。 僕も3年間働いているときはずっとこの「気持ち悪さ」が消えなかったんです。

自分がいるべき場所は、ここじゃないのは分かってる。 でもかといって自分がいるべき場所がどこなのかは分からない。

そんなモヤモヤがずっと消えなかったんです。 3年働けば消えるかなって思ってましたけど、消えなかった。 だから辞めました。

自分の心がなんか違うな、なんか違和感あるなって感じたらそれは「正しくない石」。 その「気持ち悪さ」に蓋をして、見ないふりをしちゃ絶対にだめです。 要は、自分にウソをついちゃだめなんです。

「正しい石の上にも三年」で人生楽しもう

「石の上にも三年」。 たとえやりたくないことでも、3年やれば1人前になれるってのはホント。

でもいつ終わるか分からない僕らの人生。 そんな人生の中で、無駄にしていい時間なんてないんですよ。 だから「正しくない石」の上で3年頑張る必要なんてない。

自分が輝かない、ただの石ころを磨き続ける暇なんてないんです。

だから「石の上にも三年」ではなく、「正しい石の上にも三年」

逆に「正しい石」の上にいれば、地道で泥臭いことやっても心が折れない。 僕も青年海外協力隊としてネパールに来てから半年間はずっと農作業やってました。 ホワイトカラーだった自分が、泥にまみれて文字通り泥臭いことをやる。

でも全然心折れなかった。むしろ楽しかったです。 それは、自分が「正しい石」の上にいることが分かっているから。 この石の上で頑張れば、必ず目指すところにいけるって分かっているから。

「正しい石の上にも三年」で人生楽しみましょう。