Kei's Way@Nepal

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僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

青年海外協力隊の活動計画を発表!作り方のポイントも紹介します

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ナマステ!

青年海外協力隊としてネパールに来てからすでにもう9ヶ月。 赴任から半年が経ったところで1つ大きな節目があったんです。 それは活動計画書の作成。

2年間の活動において、最終的に何を目指すのか。 そのために今後何をしていくのか。 それをまとめ、提出することが義務つけられています。

そこで今回は僕自身の2年間の活動計画を公開します。 同時に、活動計画を作る上で大事なポイントも合わせて紹介していきます。

活動計画づくりはめんどくさい!でも絶対に真剣にやるべし

活動計画って正直作るのめんどくさいです。 でも提出は協力隊としての義務です。 だからどうせやんないといけないわけで。

やんないといけないなら、手を抜こう! ではなく、どうせやるなら、とことん真剣にやろう!っていうのが僕の意見。

なんでか。 超絶めんどくさいけど、超絶効果があるから。 これまでなんとなーく考えていたことが言語化するわけです。

そうすると自分のやるべきことがクリアになります。 クリアになれば今後の活動が上手に進めやすくなります。 活動が上手く進められれば成果も出るし、毎日が楽しい。だからやるべき!

僕も実際作ってみて一気に明確になりました。頭スッキリ!

だから、めんどくさいと思ってるそこのあなた、頑張ろうじゃないですか。

半年間の振り返り

それでは、僕自身の活動計画を発表していきます。 まず最初に配属されてから、半年間の活動を振り返っていきます。

配属となり早速フィールドが決定。 できたばかりの若い婦人農業協同組合この婦人農業協同組合の収入向上に向けて活動すること。 これががミッションとなりました。

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とはいっても農業に関する知識もゼロ。 ネパール語もろくにできないし、村の人との関係もできていない。 といったらまずやるのは、農作業で一緒に汗を流すこと。

そう考えて1軒1軒の家を回って、農作業を毎日やりました。 村の人達がどんな生活をしているのかを知る。 同時に農作業が終わったら収入の金額や収入を得る手段などをインタビューしていきました。

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時には村に泊まり込み、早朝の野菜売りにも同行しました。

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村の野菜を使って加工品を作れれば、所得向上につながるかも。 そう考えて、長野の「おやき」も作って売ってみたり。

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そして農業経験ゼロなのに、農業専門学校で講義もやりました。 これは準備が大変だったな~。

keik182.hatenablog.com

終盤には加工品のヒントを求めて村のラプシーキャンディ工場にも弟子入りしました。

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振り返れば我ながら幅広い活動をすることができました。

半年間の中で感じたこと

そんなわけで半年間活動をしてきたわけですが感じたことをざっとまとめました。

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僕が感じたことを一言で言うなら、農業技術に関する取り組みは十分ということ。

もちろん改善の余地はたくさんあるんですが、そう思った理由は2つ。 1つはリーダーである組合長は僕が講義をした農業専門学校に自費で通っていること。 もう1つは僕の配属先も農業技術に関する研修を盛んにやっていること。

なのでどうやって収穫量を増やすかという農業技術面に関しては現状の取り組みでいいと思いました。

反対に改善の余地が最も大きいのが、農業を収入にどうやってつなげるかという点。 現状では農産物を作れば売れる!としか協同組合も配属先も思っていません。

何をいつ作り、どこで、誰に対して売るのか。 そういったマーケティングの視点があまりないまま農業をやっている。 その点を改善できれば大きく伸びるかなと考えました。

具体的な3つの課題と解決策

もう少し具体的に課題に落とし込むとこうなります。

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1つ目は農作物の単価が低いこと。 ネパールは野菜がめちゃ安い。季節にもよりますが、例えば、トマトなら1kg50~60円くらい。 もともと単価が低い傾向にあるのに、その中でもつくりやすい、単価が安い野菜ばっかり作ってます。

2つ目は乾季の収入が激減すること。 雨が降らない乾季は農業のオフシーズン。 そのため、朝市に売りに行くことができず結果として収入が激減。

3つ目は農業以外に収入を得る手段の少なさ。 旦那さんがオフィスワークしている家はまだいいのですが、農業だけの家とか収入が不安定すぎる。 農業以外にも収入を得る手段を作るべき。

この3つの課題に対して対応策としての活動を入れたのがこちら。

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活動と小課題の番号はそれぞれが対応しているわけではないです。 例えばラプシーキャンディの販売は、小課題(3)だけでなく(2)への対応策でもあります。

それぞれの活動を見ていきます。

活動(1)加工品の製造販売

1つ目はこのブログでも何度も言っている加工品作り。 ただ野菜を売るだけでなく、加工品にすることで付加価値がつけられます。 それによって、価格決定権を持って自分たちが売りたい値段で売るという取り組みです。

野菜は基本的に市場の相場の価格が決まっています。 そのため頑張って作っても自分で値段が決められず、安い価格になってしまう。 ということで村の野菜を使った加工品作りにトライしていますが、なかなか難しい。

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少し視点を変えて、野菜にこだわらずにやっていこうと思います。

活動(2)新規換金作物の栽培販売

2つ目は新しい換金作物を育てて売ること。 市場価格が高く、かつ乾季でも育てられる作物がないだろうか。

そう探していたら見つけたのが浅葱(あさつき)。 先輩隊員から情報を得て、栽培することにしました。

見た目は雑草っぽいですが、ネギみたいなものでこちらでは超単価が高い。 1kg2000ルピーくらいします。トマトの40~50倍! しかも農業経験ゼロの僕でも育てられるくらい簡単に育つ!

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カトマンズ周辺では苗が入手困難なため、栽培規模拡大に時間がかかるところだけが難点。 それでも少ない量からでも売れるように栽培していきます。

活動(3)ラプシーキャンディの販売拡大

3つ目はおなじみのラプシーキャンディの販売拡大。 農業以外でも収入を得る手段が村の中につくるべき。 作っている家が組合員ということもあり、農業とは直接関係ないものの、支援をしています。

今までは現地人向けに売ってきたものを外国人向けに売り出しています。

keik182.hatenablog.com

こちらはすでに成果が出ているので問題ははちゃんと今働いている人の収入UPや雇用につなげられるか。 そこを意識して生産している家だけが儲かっている状態にしないといけませんね。

3つの活動を「活動の3本柱」として進めていく

以上の3つを活動の3本柱として進めていきます。 これ以外にもやりたいことは多々あるんですが、ひとまず計画としてはこの3つを記載しました。

ここからは活動計画を作る上でのポイントを書いてきます。

ポイント(1)活動内容は配属先のミッションから落とし込む

意外と忘れがちだけど超重要なのがこれ。 活動内容は配属先のミッションから落とし込むこと。

協力隊には必ず配属先の人間として活動しています。 そして配属先には必ずミッションがあります。 そのミッションから落とし込んで、自分の活動内容を決めるべき。

僕の場合はこちら。 農村部の貧困のサイクルを断ち切ることが配属先のミッションです。 なので、それに基づいて僕は農村部の協同組合を支援する活動をします。

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個人的には、この配属先のミッションから外れなければある程度活動に幅をもたしてもいいと思います。 なぜなら、僕らの活動の最終受益者は配属先ではないから。 配属先が提供するサービスを受ける住民が最終受益者ですからね。

ポイント(2)「課題」の選定を行なうこと

2つ目は「課題」を選定すること。 非常に分かりやすいのでこちらの図を引用します。

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引用:「月刊リーダーシップNo.672」

「問題」ってのは「理想」と「現状」の間にある負のギャップ。 その負のギャップが起きている理由が「原因」です。 その「原因」を解消するために、何をすべきかということを具現化したのが「課題」です。

僕の例でいえばこうなります。

問題:婦人農業協同組合員の収入が少ない
原因:(1)農作物の単価が低い(2)乾季の収入が少ない(3)農業以外に収入を得る手段がない
課題:(1)現行農作物の単価向上(2)乾季の収入向上(3)農業以外の所得機会創出

課題なんていくらでも出てきます。 例えば僕の例で言えば、生産量が少ない。だから農地を拡大しようっていうことを課題にしてもいいわけです。

課題の大前提として、課題が問題解決に本当につながっているかどうか。 さらには、その課題の解決のしやすさ解決時のインパクトの大きさ。 要は難易度対効果です。これが高い課題を絞り込まないといけない。

協力隊として自分が活動できるのはたった2年。 半年間は現状を知る時間と考えたら1年半しかない。 その中で問題を解決しようとしたら難易度対効果の高い課題を選ぶべきです。

ポイント(3)人に伝わるように「ストーリー」を作る

3つ目は活動の「ストーリー」を作ること。

活動計画書は作成したら、調整員(協力隊を管理するJICAスタッフ)にも説明しないといけない。 それだけでなく、大前提として配属先とも協議をしないといけない。 要は自分の中で整理するだけでなく、他の人に伝えないといけないわけです。

でも僕らが半年の時点で提出が義務化されているのは、Excelベースの計画表とWordベースの報告書。 でもこれらではなかなかストーリー性を出せません。 ストーリー性が出せないと人にはなかなか伝わりません。

なのでおすすめはパワーポイントを補足資料として作ること。 配属から半年間のやってきたことを前半に入れて、ストーリーを作ろう。 パワポなら写真もふんだんに使えますしね。

超面倒ですが、やるだけの価値はあります。

まとめ

青年海外協力隊としての2年間の活動計画を作りました。 加工品づくり・浅葱栽培・ラプシーキャンディの販売促進を3つの柱として、活動を進めていきます。

活動計画を作る上でのポイントは3つ。 配属先ミッションからの落とし込み・課題の選定・ストーリー性です。

面倒ですが、真剣に作ると今後の活動も楽になりますよ。