僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

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3ヶ国語を身につけて海外で働く僕が、日本で身につけ忘れたもの

★今月の一押し記事!
ネパールの村で3日間ホームステイしたら、1つの「家族」になれた話

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ナマステ! オランダで個人事業主をされているMariさんの記事。

mariholland.com

これ読みました?読んでないならすぐ読んでください。 なんなら僕のブログは読まなくていいからこっち読んでください。(嘘!僕のも読んで!) でもそれくらい超絶、良い記事なんです。

読みながら何度もうなずいてしまい、めちゃくちゃ共感しました。 っていうのも、これは僕が今一番苦しみ、後悔していることだから。

どんくらい後悔しているか。 できるなら、自分が海外で働く前に戻ってでも、昔の自分に伝えたいくらい後悔しています。

そのことについて、今日は書いていきます。 将来、海外で働きたいと思っている人は必見です。

海外で仕事するなら「語学」よりも「専門性」が大事

海外で働きたい。 じゃあ何が必要かって考えると、まず僕らが思い浮かぶのは「英語」だと思います。 でも、実はそうじゃない。

真理さんの記事にもあるように、英語よりも、もっと大事なことがあります。 それは「専門性」です。(真理さんは「強みと経験」と表現)

通訳レベルにでもならない限り、海外では英語ができることは武器にはなりません。 まず話せることが当たり前。なんなら下手糞でも仕事に支障がないレベルなら問題ないからです。 場合によっては、語学が全く駄目でも、専門性が高ければ語学の問題はなくせます。(後述)

「専門性」は武器になる。でも、「語学」は武器にはならない。(通訳などの職業を除く) だから、海外で働きたいなら、まず身につけるべきは「専門性」です。

とは言ってもこれだけじゃピンと来ないかもしれないので、分かりやすく例えてみます。

語学は、専門性という「武器」を使うための「道具」

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語学と専門性の関係は「弓矢」に似ています。 なので、武器と道具である、弓と矢を使って説明します。

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・弓は、矢という「武器」を使うための「道具」
・矢という「武器」を活かすために、弓という「道具」がある
・矢のために、弓がある。だから優先すべきは「矢」

今度は語学と専門性を、弓と矢に当てはめます。 語学は相手に何かを伝えるためのツール。 だから言い換えるとこうなります。

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・語学は、専門性という「武器」を使うための「道具」
・専門性という「武器」を活かすために、語学という「道具」がある
・専門性のために、語学がある。だから優先すべきは「専門性」

何ヶ国語も語学ができるっていうのは、何種類も弓を持っているということ。 例えば、日本語以外に、英語ができるってのは2種類の弓があるってことです。

弓も矢もどっちも持ってることが大事。じゃないと弓矢としては機能しない。 でもどっちかしか持てないなら、どっちを持ちますか?

答えは「矢」です。

「矢」は最悪単体でも武器になるからです。 「弓」で飛ばせなかったとしても、接近して直接手で刺せばいい。 だから「武器」になる。だから戦える。

でも「弓」は単体じゃどう頑張っても「武器」にならない。 だから戦えない。

先程、語学ができなくても専門性があれば大丈夫と言ったのはこういうことです。 矢がないのに弓だけ持ってても仕方ない。 でも、弓がなくても矢さえあれば、なんとか戦えます。

「語学<専門性」が明らかになったと思います。

海外で働くことが夢で、3ヶ国語を話せるようになった僕

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ここからは個人的な僕の話です。 僕は大学生のときから、いつかは海外で働きたいと思っていました。 ちょっとした夢だったわけです。

「海外で働くなら英語が必要!」と考えた僕は留学もして、英語を勉強し続けました。 その結果、今でも英語を話すことができます。 会社を辞めて青年海外協力隊としてネパールに来たので、今はネパール語も話せます。

要は3ヶ国語を話せるトリリンガルになったわけです。 実は、トリリンガルになることも1つの目標でした。 そんな目標を達成して、青年海外協力隊という形ではあるものの、海外で働いています。

大学生の頃の僕が、今の自分を見たら羨むだろうし、「うぉー無敵だ!」って思うでしょう。

でも、全然無敵じゃない。むしろ、大苦戦。てか苦しい。

なぜか。僕には胸を張って言える「専門性」がないからです。 そのことが青年海外協力隊の活動において、僕の中である不安を生み出しています。

専門性がないことから生まれる「不安」

それは、自分がやっている活動が本当は必要とされないんじゃないかという不安です。

このブログでも何度も活動報告をしています。 1つ1つを見ると、そんな不安を抱えているようには思わないでしょう。

ネパール特産品!ラプシーキャンディの工場に弟子入りしてきました

でも内心は不安でいっぱいです。

僕の配属先は、農業開発事務所です。 よって求められる専門性は「農業」だけど、残念ながらその専門性は僕にはない。 「農業」という必要な専門性がないなら、他の専門性で勝負すればいいんです。

でも、その肝心の自分の専門性が何なのかが分からないでいる。

自分の専門性も分からないやつに、配属先もおばちゃんも仕事を頼みません。 仕事がないから自分で動いて仕事をつくる。 そう思って積極的に活動してきました。

でもそのやってきたことが、配属先やおばちゃんたちの本当のニーズから実はずれているんじゃないか。 農家のおばちゃんのため。配属先のため。ネパールのため。 そう思ってやってきたことが全部、実は自分の自己満なんじゃないか。

そんな風に思ってしまっているので苦しい思いをしているのが現状です。

海外に出て、ようやく上司の言葉の意味が分かった

そんな状況の中で思い出すのは、退職した会社の上司が、僕が新人だった頃に言ってくれた言葉です。 僕は海外で働きたかったのに、配属先は滋賀県。 グローバルとは程遠い業務内容でした。

そんなわけで、僕は上司に海外に行きたいと最初の配属時から言っていました。 それに対してに上司が言ってくれたのはこんなことでした。

「海外に行きたい気持ちは分かった。でも海外に行っても専門性がないんじゃ意味がない。
だから、今は国内でちゃんと専門性を身につけてから海外に行こう」

当時の僕は「そうだな」とは思いつつ、どこか100%その言葉を理解できなかった。 でも、今考えると、よく理解できます。 専門性がないことの痛みを痛感しています。

なんか僕のブログらしくない、悲観的な感じになっちゃいましたね。 でも、全然悲観してませんよ! 会社を辞めて後悔したことはないですし、ネパールに来てよかった。

何せ、青年海外協力隊としてネパールに来なかったら分からなかったことですから。 そういう意味では自分が選んだ道に全く悔いはありません。 むしろ、本当に来てよかった。

専門性は時間をかけて探していきます。 なんなら、ここネパールで専門性を身につけるくらいの感じでこれからも動いていきますよ。

なんてったって、まだ20代。人生こっからです。 そして、青年海外協力隊が終わったら始まるのは自分のビジネス。 こんなところでくじけてる暇はないです。

海外で働きたいなら、まずは「自分ができること」から

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海外で働きたいあなたへ。 そんなあなたがまず身につけるべきは、僕みたいに「語学」じゃないですよ。 まず、身につけるべきは「専門性」です。

専門性っていうと難しく聞こえますけど、要は「自分ができること」です。 自分は何ができるのかを言えないとだめ。 そうじゃないと、語学がいくらできても、海外で仕事をするのは難しいです。

逆に自分ができることが、明確でそれが高いレベルにあるならさっさと海外に出ましょう。 それだけで全然勝負できます。 僕が尊敬する協力隊OBの宮崎さんが証明してくれています。

繰り返しますが、語学はツールです。専門性という武器を使うための「道具」です。 道具は誰かに借りたらいいじゃないですか。

イチローは自分のバットじゃないと、ヒット打てませんか? 本田圭佑は自分のスパイクじゃないと、ゴールを決められませんか? クラスの頭の良い子は自分のシャーペンじゃないと、テストでいい点数取れないですか?

そんなことはないはず。

語学を身につけることは大事。 でも、もっと大事なのは、「自分ができること」を身につけること。