Kei's Way@Nepal

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僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

日本での職歴はフリーター・主婦!?55歳でネパールで起業した池原玲子さんにインタビューをしてきました!

B.ネパール B6.起業家インタビュー

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ナマステ! ネパール一オシャレなお土産屋といっても過言ではないネパールガネーシャ

ネパールのお土産なら下北並みの超おしゃれなお店がおすすめ!

このお店を55歳で開いた池原玲子さんことぢゅりィさんにインタビューをしてきました。 ただ僕は話を聞くのが苦手。というかコミ障…。 ということで、ディレクター経験があり、インタビューが抜群にうまい青年海外協力隊の大野先輩にインタビュアーをやっていただきました。

それではどうぞ!

NEPAL GANESHAの経営者、ぢゅりィさんの自己紹介!

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通称:ぢゅりィ、本名:池原玲子。
もうすぐ59歳。一児の母です。
福岡県生まれ、九州、中国、関西、関東を転々とし、たどりついたのがネパール。ここやったんや、私の居場所は!!52歳でビソバサキャンパス(ネパール語の語学学校)の学生に。
さらに、教師デビュー。
人生わからんもんやなぁ!?と思いつつ、今はお土産屋ネパールガネーシャの経営者です。

友達にネパールに連れてこられたのがきっかけでネパールにハマり、52歳から移住

―「NEPAL GANESHA」のお店を始められて約3年ということですが、そもそもネパールに来たきっかけはなんだったんですか?

友達に電話したら「ネパールに行くでぇ。ぢゅりィも一緒やでぇ。」と誘われ、衛生面などで悩んで迷って、「途中で帰るかもよ。」と言いながら来たのに3日でハマってしまいました(笑)
何か大切なものがここにはあると思ったんです。
日本にもあったけど、忘れてしまった何か大事なものが…。

―初めて来られたときは、どのくらい滞在されたんですか?

約1ヶ月です。パタンにいました。パタンが好きなんです。
ネパールには4回来て5回目は住むために…。
今から7年前のことです。家族も「いいよ」と言ってくれてね。
うちの母なんかは「いいやん!いい話やん!」なんて。要するにすぐ帰ってくると思ってたんです。
私は、当時52歳で、母は80歳近かった。
母もよく分かっていなかったと思うので、丸め込みました(笑)
息子は好きにしていいよっていう風に言ってくれました。

―女性で、しかも家族がいらっしゃるのに、52歳から全く新しいことに挑戦するってすごいですね…。滞在を始めてからはどんな生活をされていたんですか?

トリプバン大学のビソバサキャンパス(言語大学ネパール語学科)に通い始めて、キャンパスライフが始まりました。
大学に通ってネパール語を学んでいるうちに日本語学校と補習校の教師の話が来たんです。
なので半年後には、学生をしながら2つの学校の教師になりました。
52歳で先生デビューです(笑)人生って何があるのか分かりませんね。

―先生デビューってすごいですね!教える経験もなかったとのことですが、日本ではどういったお仕事をされていたんですか?

フリーターと主婦だけです。
フリーターでいろんなアルバイトをしていました。
飲食系、販売系、デザイン系などいろんな種類のアルバイトを経験しましたね。
そして、実は今その経験がめちゃくちゃ役に立っている。人生無駄なものはないね、ほんと(笑)

帰省した際の母の一声で、55歳からネパールでお土産屋さんを開くことを決める。軍資金32万円!

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―ネパールでしばらく生活をされて、そこからどんなきっかけで「NEPAL GANESHA」を始めることにしたんですか?

実家に用事で帰省した時、母が「ねえ、ふつうのお土産ないのん?」って言ったんです。
「だからあるやん。パシュミナとか。」って返したら「違う、違う。普通のお土産。みんなで食べるような。」って言ったの。
いわゆる会社とかで配るようなちょっとしたお菓子のお土産ですね。
「あっ、そういうのないな」って思いました。こちらに来てから2年半が経って気付いたことでした。

―もともと今お店に置かれているような雑貨はお好きだったんですか?

女の人が好きな程度に好きだったくらいですね。
ただ手作りは好きでした。
「美しい部屋」*1とか「すてきな奥さん」*2のような雑誌に載ったこともあります。
素人が作った収納家具などで時々取材を受けました。
アイデアを出すのも飾るのも好きです。

*1:インテリア雑誌。現在は休刊。
詳細はこちら。
参照URL
*2:主婦向けの雑誌。現在は新年号を除いて休刊。
詳細はこちら。
参照URL

―それでお店がこんなにオシャレなんですね。お土産屋さんの開店準備をされて、実際にお店を始めたのはいつですか?

2012年の7月です。 ネパールに来て3年半が経ったときのことでした。
今はオープンしてから2015年11月で3年4ヶ月ですね。
オープンするのにだいぶ時間がかかってしまいました。
ネパール人のビジネスパートナーがいるのですが、分からない事が多すぎたんです。

―ネパール人の方と共同でビジネスをされているんですね。そうするとこのお店はお2人でされているんですか?

そうです。経営者は2人ですけど、実際のお店の業務は、ほとんど私がやっています。

―お店を開くのに実際にかかった金額ってどのくらいなんでしょうか?

ちょうど32万ルピー(当時レートで32万円)ですね。
出資者はもう1人いて3人で出資したので、1人10万円くらい。
32万ルピーでお店をつくり、商品を仕入れることができました。
失敗しても一生を台無しにするというほどでもありません。
ただ色々と難しいことはたくさんあるので、何かやりたいという人はぜひ相談に来てください。
出資金があるなら自分で会社を作った方がいいと言われます。
日本人でも手続きをすれば会社は作れるそうです。

―32万円は安すぎてびっくりです…。今はお店にはたくさんの商品が置いてありますが、お店を始められたときは、商品はどのくらいありましたか?

今は100~150くらいのアイテムがありますけど、始めたときは30~40くらいでしたね。
売る物もあまりないし仕入れるお金もなかったので、村に行って枝を拾ってきて、その枝に自分でペンキを塗ってお店のスペースを埋めていました。
物がたくさんあるように見せようと思って。

不安で仕方なかった開店当初。でも不思議と「なんとかなる」のがネパールのビジネスの特徴

―開店当初は不安だったと思うんですが、このお店をやっていけるなって思えたのはいつですか?

最初は本当に不安でしたね。やってもつぶれるかなって。
でも今はよっぽどのことがない限りはいけるなって思っています。
いけるって思い始めたのは、お店にあった壁を取り除いて、お店を拡張したとき。
オープンして1年4カ月が経ったときですね。
裏にパートナーの旅行会社やパシュミナ専門のお店があったんですが、それを移転させてお店を大きくしました。
大きくしようと思ったのは、「地球の歩き方」に投稿が載って、わざわざお店を探してきてくれるお客さんが増えたからです。
なのに申し訳ないくらいお店が小さかったんです。
なのでお店を大きくしないといけないなと思いました。

―お店を大きくするとなるといろいろと大変だったと思うのですが、どんなことが大変でしたか?

商品を増やさないといけなかったし、商品の陳列台も考えないといけない。
なおかつお金を使わずに陳列しないといけない。
でもこういうことを考えられるのは私以外にいなかったので全部やりました。
陳列台1つを取っても、全部製図を書いて注文を出しました。
壁も元の状態だと汚かったんです。釘を差すのも難しいし、見た目も安っぽい。
全部一から直すと大変なので板を壁の上に貼って節約しながら改築しました。
それと、このお店の建物も古かったんです。もう壊そうっていう物件だったんですね。
なので小さい陳列台を作るようにしました。どこに引っ越しても合うようにね。

―お店を大きくしてからはお店の経営は順調でしたか?

大きくしてからはどんどん良くなっていったんですが、今年2015年の4月に地震が来ました。
それで観光客がガクンと減ってしまいましたね。今は燃料の問題もありますし。
外国人の方はボランティアを兼ねて来ることもあるんですけど、日本人はこういうことがあると旅行自体を自粛してしまいますからね。

―お店をこれまで経営されてきた中で感じる、ネパールにおけるビジネスの特徴などはありますか?

地震直後は「えらいこっちゃ!」って思いましたけど、なんとかなりました。
それがネパールでビジネスをやる1つの特徴かもしれません。
どうしよう、困ったなって思ってもなんとかなる。

神様がいるんじゃないかな。
あとネパールの人とうまくやっていくには、私は声を荒立てて怒らないようにしています。
仕事の情熱が原因でケンカになったとしても、後々大変なことになります。

お土産を売るだけではなく、旅人も住んでいる人もホッとできるような「家」をつくりたい

―色々と大変なご経験をされてきたと思うのですが、逆にお店をやっていてよかったなと思うこと、嬉しかったことはありますか?

お客さんが喜んでくれて、褒めてくれることですね。
外国人のお客さんも「ここが一番ええわ」って言ってくれてるのがなんとなく分かる。
英語は分からないけど(笑)
あとは有名な雑誌から取材が来たりすることも嬉しいですね。
「地球の歩き方」の人もお店に来てくれるようになりました。
お店の名前をインターネットで検索すると、結構いろんな人がブログなどに「NEPAL GANESHA」を載せてくれている。
それも嬉しいです。

―「地球の歩き方」まで来るなんてすごいですね。そんな素敵なお店ですが、5年後、10年後など今後のビジョンを教えてください。

お土産を売るだけではなくて、旅人がちょっと休んだり、住んでいる人たちの井戸端会議や情報交換ができるような場所にしたい。
いずれはちょっと庭があって、テーブルがあってコーヒーが出せるとか、綺麗で安心できるトイレがあるとかね。
そういうお店にしていきたいですね。家みたいなね。
自分が旅行していてすごい疲れる場合ってないですか?
例えば、物売りが「買って買って」っていっぱいいて、日本人だから律儀に断っていると疲れてしまう。
そういうときにあそこに行ったらちょっとホッとするなっていう場所。なんか避難場所のような(笑)
あと住んでいる人達は住んでいる人達でいっぱい悩みがあるでしょ。
うまくいかなかったりしたときに、その愚痴を言えるような場所が必要です。
今回のガソリンやガス不足のこともニュースを見てもよく分からない。
そういう情報を交換したり、みんなが話せる場所。

―素敵ですね。スタッフの方々とはどうですか?

スタッフは家族ではないけど、一生一緒にいるような感じがします。
お店を一軒の家にして、一緒に住めたらいいですね。
ネパールは観光の国。もっと観光に力を入れないといけないのに、ネパールのお土産屋さんは埃だらけ。
改善できる点はたくさんあります。
スタッフたちが自分で学び、考え、自分でできる仕事をもっと増やして、彼らが次の世代を育ててほしい。
もっと人材が育てば、観光客も多くなるはず。 観光業という面からネパールに貢献したい。

―今までお店のお話をメインにお聞きしてきましたが、海外で生活することの魅力は何だと思いますか?

ネパールが唯一私の海外生活の地ですが、7年近く経つ今もビックリすることだらけで飽きることがありません。
いろいろ経験させてくれます。
在留日本人は老若男女、協力し合うし、おなかをかかえて笑うことも多いし、外から日本を見るいい機会にもなりました。

―それでは最後にメッセージをお願いします。

日本にあって、ネパールに無いもの…。
日本をはじめ外国にあってネパールに無いもの…と考えると、無いものだらけで、ネパールには可能性がいっぱいあります。
一度、ネパールに来てみてはどうですか?
そして好きになったらちょっと住んでみてはどうですか?

アクセスなどのお店情報!

パタンダルバールスクエアより北に2分。 ソタナラヤンと呼ばれる広場があり、ネパールガネーシャはその一番奥にあります。 コーヒーショップの並び。両替屋さんの斜め前。

詳しくはこちらの記事の写真付きの案内をどうぞ1 ネパールのお土産なら下北並みの超おしゃれなお店がおすすめ!

営業時間:10:00~17:00(12月末~3月の繁忙期は9:30~18:00)
定休日:ホーリーとビジャヤダサミの日の年2日だけ
電話:+977-1-5538211
E-mail:nepalganesha@gmail.com
Facebook:Ikehara Reiko

お店からのお知らせ!

ネパールでとれたコーヒー豆を入れてパタンのチョコレート工場で作ったコーヒーチョコレートや山の形の箱に入った岩塩などはバラまきお土産に最適! 箱入りチョコやクッキーは会社やお世話になったあの方に・・・。他、有りとあらゆるお土産をご用意しております。…と言いたいけど、宝石や大きな手すき紙はありません。

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