僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

ネパール特産品!ラプシーキャンディの工場に弟子入りしてきました

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ナマステ! 青年海外協力隊の活動報告です。

僕のミッションは農家の所得向上です。 詳細はこちらをどうぞ。

www.keikawakita.com

ただ、一口に所得向上といってもいろんなやり方があります。 単価の高い野菜を栽培する、育て方を工夫して収穫量を上げるなどなど。 でも僕がやろうとしているのは、村にある野菜を使った加工品作り

そこで、ラプシー(ネパール特産の果物)のキャンディを作る工場に弟子入りしてきました。 その経緯と弟子入りしてやってきたことを紹介します。

そもそも「ラプシーキャンディ」って?

まず「ラプシーキャンディ」ってなんなんだって話ですね。 これは「ラプシー」という果物を使って作ったお菓子です。 こちらがラプシーです。ネパールやブータンの一部が主な生産地と言われています。

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味覚を例えるなら、一番近いのは「梅」です。 もちろん梅ほど酸っぱくはないのですが、甘さに程よく酸味もあって日本人も好きな味です。 このラプシーを使ったキャンディがこちら。

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このタイプは甘いキャンディなのですが、実際にはたくさんの種類があるんです。 ネパールらしい激辛や激しくしょっぱいものもあります。 ネパールのキャンディといったらラプシーキャンディ。みんな大好きなキャンディなんです。

加工品作りのヒントが欲しくて入門

そんなラプシーキャンディを作る工場に弟子入りをしてきたのですが、経緯を書いていきます。

所得向上のメインの活動として、加工品を作ろうっていうことは決まりました。 その次に決めないといけないのは、何を作るのかということ。 でも考えてもなかなか良いアイデアが浮かびません。

こういうときは考えることはちょっと置いておいて、行動することが大事。 そう考えて、実際に加工品を作っている会社で働かせてもらおうと思いました。 何か良いアイデアも浮かぶかもしれないし、どんな風に加工品を作っているかも知っておくべきですしね。

村のおばちゃんたちがやることを考えれば、できるだけ規模が小さくて、家内制手工業みたいに家でやっているところがベスト。 そんなことを考えながら、どこかいい会社ないかなと探しているとありました。 しかも、同じ村の中に。

そんなわけでそこを訪ねてみました。

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まさに普通の家で、まさに家内制手工業。理想通りでした。 挨拶もそこそこで、思い切って弟子入りをさせてほしいとお願いしました。

日本でなら「ちょっと考えさせてほしい」となるところですがここはネパール。 もちろん即答で「OK」。早速1週間の弟子入り生活が始まりました。

タフすぎるおばちゃんたちに驚愕

初日から与えられたお仕事は、ラプシーの皮むき。

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10時から始めて、「楽勝や!」って思いながらスイスイやっていると2時間くらいで腰に激痛が…。 ずっと同じ態勢でやっていたので腰に痛みが来たみたいです。 休憩はないのかと聞くと、14:30頃の昼食の時間までないとのこと。

まあ絶句しましたよね。自分終わたーと思いました。(実際2日目は全身が筋肉痛に…)

でもおばちゃんたちは涼しい顔をして、黙々と作業をしていきます。 僕がヒイヒイ言っていると笑われました。 いや~タフすぎる。本当にネパールのおばちゃんはタフです。

初日以降は、他の仕事もやらせてもらいました。 これは皮をむいて、ペースト状にしたラプシーから種を取り除く作業。 板の上でこねくり回すと、種がコロンと落ちます。

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これはペーストを天日干しして乾かした後にキャンディの形に切っていく作業。 熟練作業者のおばちゃんたちの速さといったら職人レベルでした。

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パッキング作業もやらせてもらいました。 これまた作業が速くてびっくり。

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日にちが経つにつれて作業にも慣れてきて、速くできるようになりました。 そして会社の人からも「1ヶ月くらい働かないか」という謎のオファーもいただきました(笑) 1ヶ月いるともう抜け出せられなくなると思い、1週間で弟子入りを終わりました。

収穫(1):大きな機械なんかなくたって良い商品は作れる

ここからは収穫です。 1つ目の収穫は、実際に作業を一緒にやらせて感じたこと。 それは、大きな機械がなくても十分良い商品は作れるということ。

ここの会社のラプシーキャンディですが、絶品です。 本当に美味しい。ぜひ皆さんにも食べてほしいくらい。

でも使っていたのはラプシーをペースト状にするこの機械だけ。 あとは全部手作業でおばちゃんたちがやっていました。 このペースト状にする工程む昔は手でやっていたそうだし、何なら機械なしでもできます。

加工品のつくると言うと、ネパール人から返ってくる反応は大体「機械がないとできない」ということ。 僕自身はそんなわけないと思っていましたが、やっぱりそんなわけなかった。 機械がなくたって、良い商品は作れる。

実際にロールモデルを見つけられたので大きな自信になりました。

収穫(2)少人数でも雇用を生み出せる意味

2つ目の収穫は、加工品づくりによって、少人数でも雇用を生み出せるということ。 この会社はハイシーズンの一時的な雇用も含めると、10人弱もの女性たちを雇用していました。 この時期は、農業がオフシーズンなだけに、収入が激減します。

ネパールでは普通の村のおばちゃんがお金を稼ぐ手段は限られています。 日本みたいにパートがわんさかあるわけじゃない。 そんなおばちゃんたちにとって、収入が少ない今の時期にお金を得る手段があるのは大きい。

普通に農業をしていたらここまで働き口を作るのは難しい。 そう考えると、加工品づくりの可能性を改めて感じました。

収穫(3)ボランティア活動の新しい柱を思いつく

3つ目の収穫。それは自分のボランティア活動の新しい柱を見つけたことです。 加工品づくりとは別に、協同組合のメンバーでもあるこの会社の人と一緒に、所得向上につながる活動ができそうだなと思いました。 また形になり次第、ブログでもまた書いていきますが、ワクワクします。

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ポイントはこの会社のラプシーキャンディが絶品だということ。

僕が今まで食べてきたラプシーキャンデイはもっと味がきつかったんです。 めちゃくちゃ甘かったり、はたまた激辛だったり。 ネパールの現地人向けには良いかもしれませんが、外国人が食べるには難しいなと思うものでした。

せっかくネパールの特産品でネパールらしさがあるのにもったいないなと思ってました。

でも、この会社のキャンディは甘さもちょうどいいんです。 ラプシー特有の酸味もあって、美味しい。 日本人にも美味しいと思えるものなんです。

このラプシーキャンディを使って、加工品づくりとは別の活動を仕掛けていきます。

まとめ

ネパールの特産品、ラプシーキャンディの工場で修業してきました。 収穫もあり、新しい活動も展開できそうで楽しみです。 乞うご期待あれ!