ナマステ!
配属されてから1ヶ月が経ちました。
ぼんやりとではありますが、全体像がやっとつかめてきました。
なので、今日は僕の活動内容と任地を紹介したいと思います。
やっと仕事のことを書きます!
配属先:ラリトプール郡農業開発事務所
まずは配属先です。
ラリトプール郡農業開発事務所というところに配属になっています。
名前の通り、農業に関する仕事をする政府のお役所です。
オフィスはこんな感じ。
ネパールは農業が主要な産業なので非常にやりがいがある配属先になりました。
勤務地:トウケル支所
この農業開発事務所ですが、ラリトプール郡内に7つほど支所を持っています。
農家により近いところで、農家に対して農業に関するアドバイスやキャンぺーンの説明をする役割を担っています。
僕はそのうちのトウケルというところで実際に勤務をしています。
大体カトマンズ市内からはバスで30~40分ほどのとこです。
市内から30~40分だと結構都会なんじゃないかと思うかもしれません。
でもここはネパールです。あっという間に農村地帯になります。
オフィスはこんな感じで、とても小さい。
勤務している職員も僕とカウンタパート以外いません。
カウンタパートがどんな仕事をしているか。
ここが相談窓口となっているので、来た農家さんの問題を聞いてアドバイスをするという仕事です。
「この野菜が育たないんだけど」って言われたら「こうしたらいいよ」みたいな。
村に呼ばれて研修みたいなことをすることもありますが、超稀です。
基本は待ちの姿勢なので、人が来るのをひたすら待つことになります。
とはいっても人がひっきりなしに来るようなオフィスではない。
よって、何が起こるかというと、暇で何もすることがない。
特に僕は農業経験がないので、農業に関するアドバイスなんてできません。
ここにいても何も仕事がないんです。
ミッション:女性協同組合の所得向上
というわけで、僕が何をしているかというと、トウケル支所から少し離れた村に来ています。
空気も水も澄んでいて、とても気持ちのいいところです。
ここには、女性たちが協同組合を運営していて、その協同組合と一緒に仕事をさせてもらっています。
協同組合が発足した時の写真がこちら。
なんだかレディースの集まりみたいな写真ですね…
具体的には彼女たちの所得をどのように向上させるかがメインのミッションです。
野菜を売る、牛乳を売るがメインの収入源。
どのようにして売るか、いかに付加価値をつけて売るかという売り方の部分に着目してアプローチしていきたいと思います。
地震により家が半壊しているメンバーが多数
なぜ収入を向上させないといけないのか。
その理由が欲しいと思っていました。
というのも、それが彼女たちにとってモチベーションになると思うからです。
でも心配しなくても所得を上げる、しかもできるだけ早く上げていく理由があっさりと見つかりました。
地震です。
この村では半壊、もしくは全壊してしまった家が多数見られます。
瓦礫の撤去も大変です。
また家が壊れていなくても、家の中は怖いので寝られないという人も多数。
トタン板で簡単な寝床をつくって、中で寝ています。
聞いて回っていると、家を建て直したりするのに必要なお金は100~120万ルピーほど。
日本円だと110万円~130万円くらいです。
そう聞くと「安い!」と思われるかもしれません。
でも月収が1万円くらいの彼女たちにとってはかなりの大金です。
しかも生活はギリギリのところが多いので、貯金をする余裕もない。
早く所得を現状よりも上げて、安心して暮らせる家をつくる。
そのサポートをするのが僕のミッションです。
カトマンズ市内では地震の影響がほぼないのですが、やはり農村部は家が脆弱なので壊れてしまっています。
改めて都市部と農村部の格差を感じます。
全75軒を訪問して、一緒に農作業をする
早く何か手を打ちたいところですが、焦っても仕方ない。
何よりも、最初の課題設定が曖昧だとその後すべてがうまくいかないので、今は課題を見つける時間だと思っています。
そのために何をするか。
まずは、メンバーの皆さんのことをもっと知る必要があります。
どんな生活をしていて、どんな野菜をつくっているのか。
家族構成や月の収入はいくらなのか。
そういったことを知っていきたい。
また同時に僕のことも知ってほしい。
そう考えて、今は毎日1軒ずつ訪ねて、農作業を一緒にやらせてもらっています。
本当にただのマンパワーでしかないのですが、皆さんいい人で大変楽しく仕事しています。
全部で75軒あるので早くすべての家を回りたい!
まとめ
青年海外協力隊としての僕のミッションを紹介しました。
具体的には女性協同組合の所得向上を促進し、被災して壊れた家の早期復旧に貢献したいと思います。
こちらの記事にも書きましたが、またスタディツアーも大募集しています。
ネパールの農村部に行きたいなど要望がありましたらぜひお問い合わせください。