「桐島、部活やめるってよ」のダサい映画部が実は超かっこいい理由

★今月の一押し記事!

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最近読んだ本。朝井リョウさんの「桐島、部活やめるってよ」

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

この頃、読書ネタばっかですね(笑)
朝井リョウさんは同じ大学の同世代作家ってこともあっていくつか読んでいます。
でもこの代表作は読んだことがなかった!
ちょうどKindleで見つけたので読んでみたら、まあ今の自分に響いたところがあったので共有します。

「桐島、部活やめるってよ」のあらすじ

あらすじは、Amazonに記載されていたものから引っ張ってきます。

田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。

そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。

バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。

部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは…?

瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。

第22回小説すばる新人賞受賞作。
Amazon あらすじ

書いてある通り、高校生たちが主役の小説です。
でも、若いエネルギーが爆発してて、超ポジティブ・前向きで、でっかい夢を描いててっていう話ではありません。
人気者の桐島が部活を辞めたことから起こる、同級生たちの心情の変化に焦点を当てています。

朝井リョウさん作品に共通するのは、心理描写のうまさ
高校生の人間関係とかも絶妙に描かれています。
サッカー・野球・バスケといった人気のある部活に入ってるような目立つグループが上。
文科系の部活で、ちょっとダサくて暗めのグループが下。
そんなクラス内のヒエラルキーとかもばっちり入ってます。

下位グループの映画部が、上位グループの心をうつ

そんな小説の中で、焦点を当てたいのは下位グループに属する映画部の2人。
彼らこそTHEクラスの目立たないグループ。
体育のサッカーでミスって女子にはこんなこと言われてます。

「なんか映画部のヤツ?名前わからんけど、凄まじかったよねダサさ!」

「今日の朝の集会も、映画部?って空気になったやんね明らか!」

朝の全校朝会で、映画甲子園で特別賞を取って表彰されてんのに、こんな言われ様。
その声は本人たちに届いていて、自分たちがダサいと思われてるのは知っている。

武文は話し続ける。必死に、動揺を隠しながら話し続けようとしている。
絶対に聞こえているはずだ。だけど僕らは気づかない振りをする。

でも、彼らやっぱり映画が好きなんですね。
すごくいい言葉がありました。

僕らには心から好きなものがある。

それを語り合うときには、かっこいい制服の着方だって体育のサッカーだって女子のバカにした笑い声だって全て消えて、世界が色を持つ

そんな彼らの姿勢は、かっこよくて上位グループにいるけど、打ち込めるものが見つからない宏樹という男子の心をうつ。

「武文」

「なにとぼとぼ歩いてんだよ、今日から撮影やっぞ!」

前田の目が開いた。どこか広い世界へと続く扉が開くように、前田の目が開いた。

そのとき俺は、ひかりを感じた。

開いた扉の向こう側からこぼれ出たひかりの線を見た気がした。

これはすごく印象的なシーンでした。

やりたいことをやることにダサさなんてない

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やりたいことをやることに、ダサい・ダサくないなんてどうでもいい。
この一連からのシーンからそんなことを感じました。

僕は3月末で、3年働いた大企業を辞めます。
そのままいたら、それなりの地位や収入が確保されて、世間体も良い生活が待っていたでしょう。
いわゆる上位グループなのかもしれない。

でもそれを全部捨てて、青年海外協力隊としてネパールに2年間行きます。
2年経った後は、ネパールで事業を始めていたいと思っていますが、どうなるかは分かりません。
もしかしたら、ただの夢物語になってしまうかもしれない。
世間的には下位グループでしょう。

だけど、「途上国で事業を興したい」っていう自分の気持ちには嘘をつけませんでした。
そして、その気持ちを前にしたら、ダサいとかダサくないとか、世間体が良い・悪いなんてどうでもいい。

そんなことを思っている今の自分にとって、何かピンとくるものがあったんだと思います。

やりたいことをやれる時間って案外、人生の中で限られているかもしれません。
やりたいことをやっちゃいましょう!

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

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