僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

『世界の12人の若者』牧浦土雅(ドガ)から学ぶ「真の国際協力」とは

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「e-edcuation」という団体を知っていますか? 税所篤快さんがバングラデシュで始めたプロジェクトで、教育支援のNGOです。 簡単に言うと、e-ラーニングを活用して途上国の教育格差をぶち壊して、「”ドラゴン桜”をやろう!」という活動をしている団体です。

2013年5月に僕はバングラデシュに行きましたが、グラミン銀行・マザーハウスと並んで、僕がバングラデシュを訪れるきっかけをつくった方々です。

eedu.jp

バングラデシュでスタートしたプロジェクトが今では、フィリピン、ヨルダン、ミャンマーなどに波及し、世界各国で今後は活動を横展開していく模様です。 その中で、ルワンダを担当しているのが牧浦土雅さん。 13歳で渡英、ルワンダで教育革命をもたらし、TEDが選ぶ「世界の12人の若者」にも選ばれている。 とにかくスケールの大きな方ですが、僕の5歳年下の弟と同い年。信じられない…|д゚)

そんな牧浦さんが書かれた記事が非常に印象深かったので、紹介していきます。

先進国が途上国を”支援する”ことへの疑問

「世界で戦う和僑たち」という連載の中で、「アフリカで活動するということ」という記事を書いています。 その中で、国際協力の実態について、こう仰っています。

先進国が途上国を支援するのを”国際協力”と言いますが、現実の支援現場の実態と上記を踏まえるとこう言い換えられるのかもしれません。
幸せでない先進国の人間が、一方的により幸せな途上国の人々の生活を”支援”しようとしている。

これは僕がこれまで途上国と呼ばれる国に行って感じたことと全く同じ。 とりわけ、バングラデシュに行ったときはこの気持ちが誤りでないことを確信した。

「ソーシャルビジネスの本場に行きたい!」と思いのまま、一人でバングラデシュへ。 滞在中は幸運にも世界最大のNGOであるBRACやグラミン銀行の調査員の方に同行させてもらい、スラム街や農村を訪れることができた。 とりわけスラム街については記憶が鮮明に残っている。

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ダッカ市内の小さい湖を船で渡った先にあるスラム街。 とても狭くて小さい家々が密集していて確かに衛生面はよろしくない。 家だって脆くてすぐに壊れそう。

でもそのスラムの中には床屋もあれば、宝石屋もあって1つのコミュニティとして成立していた。 そして、何よりもそこに暮らしていた人たちがちっとも不幸せそうに見えなかった。 それどころか、子供たちは楽しそうに笑っていて、むしろ日本のサラリーマンの方が悲壮感が漂っているくらい。

それはそのスラムだけではなくて、他のスラムにも足を運んでも同じように感じた。 中には僕を招いてくれてあったかくて甘いチャイを飲ませてくれた人もいた。

「これが本当に世界でも最貧国層と言われている国なの?」 僕が抱いた疑問。 もちろん都会のダッカにしか行っていないから農村では全然実態が違うかもしれない。 でも、先進国が途上国を「支援する」というやり方がうまくいっていないことに、どこか納得してしまった。

真の国際協力は”対等な関係”から始まる

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じゃあ本当の国際協力ってなんだい? そんな疑問に牧浦さんはこう答えています。

僕は、途上国が先進国を追いかけるシステムでの途上国支援が嫌いです。
と言うよりも、途上国に秘められた可能性に投資をする形が“真の国際協力”だと思います。
先進国が援助をして、途上国の貧困層が無くなり、経済が成長する……のではなく、途上国と先進国双方がお互いの良さを最大限に引き出し合い、恊働で、それぞれ同じスタンスのビジネスパートナーとして二国間同士の経済発展に繋げていく。

先進国と途上国はお互いが持っていないものを持っている。 先進国は、高度な技術や社会を発展させてきたノウハウ。 途上国は、若年層の人口と経済の成長性といった未来へのポテンシャル。 それらが重なり合ったとき、きっと本当の意味での「国際協力」になっていくのだと思います。

経済的な豊かさでは違いがあっても、先進国の人も途上国の人も1人の人であって、素晴らしい存在であることには変わりはない。 要は、どっちが上とかどっちが下とか、支援する・されるとか関係なくて、「対等」であるということ。 「協力」っていうのは対等な関係で行うもの。 そういう意味で、真の国際協力は「対等な関係」で初めて成立するのではないだろうか。

こういう考え方を持って、僕は途上国で自分のビジネスを立ち上げたい。