僕はネパールを変えることができない。

~ネパール在住青年海外協力隊が贈る、生き方に悩む20代が前に一歩踏み出したくなるブログ~

世界一周旅行記「僕らはまだ、世界を1ミリも知らない」を読んで感じた2つのこと

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久々に本の紹介をします。 ずっと読みたかった本で読んだのは結構前なんですが、ずっと紹介しようと思っていて今まで溜めていました。

僕らはまだ、世界を1ミリも知らない

僕らはまだ、世界を1ミリも知らない

著者は大学生なら一度はお世話になったことがある「タダコピ」の創業者。 そんな著者は実は英語も全く話せないし、外国人の友達も1人もいない。 でも世界一周に出る。

彼が2年50ヶ国1000人以上のビジネスマンとの出逢いの中で感じたことをまとめた旅行記です。

結構書店でも大きく展開されていたこともあるので、海外に興味がある人ならもしかしたら表紙を見たことがあるかもしれない。

読書メモ

読んでいて印象に残ったポイントをまずは紹介します。 といっても印象に残ったところだらけだったので、その中でも特に印象深かったものを。

とりあえず東京から・・・なんてことを彼らは絶対に考えない。
何より先に、閃いたアイデアをこの地球上の誰が必要としているのかを考えるんだ。

グローバルにビジネスを展開するとはどういうことか。 その問いに対する外資系コンサルの重役の方々の答え。 日本から始めて、徐々に世界へ展開するのではなく、あるアイデアがどこでウケるかを地球規模で考えること。 出だしの部分でいきなり掴まれました。

『英語ができなくても旅は楽しめる』とはよく聞く言葉。
それを否定はしないけれども、『英語ができれば旅はもっと楽しくなる』というのは間違いない。

これは心から同意。 英語ができなかったらきっと旅の魅力は半減してしまう。 どこの国に行っても英語が通じるっていうわけではないけど、少なくとも通じる可能性が一番高い言語は現地語を除いたら英語っていう国がほとんどじゃないだろうか。

僕は、人生はバトンリレーだと思っている。
僕が渡したバトンをその人が次の誰かに渡せばいい。
そのバトンが僕のところまで戻ってこなかったとしても、別にそれはそれでいい。
これからの旅の中で、どれだけの人から僕はバトンを授かり、どれだけの人にバトンを渡して繋いでいけるのか。
たとえ授からなくても、自らがバトンリレーのスタート走者でありたいと思う。

この部分は直接海外とか旅の内容とは関係ないけど、好きな言葉なのでピックアップ。 こんな風にペイ・フォワード的な考え方は僕も大切にしています。

「ほら!バスターミナル、ちゃんと着いたでしょ?本当のところを言うと、僕もここまで来なくてもよかったんだけれど、君がタンザニアで大切なカメラを盗まれて、イヤな思いをして、それを本当に申し訳なく思ったんだ。
きっと君はタンザニアを嫌いになるんじゃないかって。
もう二度とタンザニアになんか来たくないと思ったかもしれない。
でもね、タンザニア人のみんながみんな、悪いヤツらばかりじゃないんだって。
僕はそれを伝えたかったんだ。
だから、僕は君をここまで案内したかったんだ。
タンザニアを嫌いにならないでほしいんだ。
そして、もしよかったら、またタンザニアに遊びにおいでよ!じゃあね、日本人!」

この本の中で一番心が動いたエピソード。 タンザニアを旅している時にカメラを盗まれてしまった著者。 しかもデータのバックアップは取っていなかった。 その直後のタンザニア人青年との会話。 あまり書いてしまうと面白くないので深くは書きませんが、ここを読むだけでもこの本の価値は あると思えるくらいです。

日本人は本当にもったいない。
彼らは、いくらすごい製品をつくったとしても、自分たちで直接海外に売り込む能力がないのだから

太陽光発電のイベントでセールスをするイタリア人の言葉。 こんなことを言われてしまう日本人。 「負けているのはモノではなく、ヒト」と著者も語っているが本当に悔しい。

気づけば留学時代も日本製品の良さはたくさん聞いてきた。 TOYOTAの車の良さをタクシーの運転手が熱く語ってきたり。 でも肝心のその良さが伝わっているのは極わずか。 そのことを改めて実感。

世界に飛び込むしか「深さ」は得られない

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この本を読み終わった後、まず最初に僕が思ったこと。 それは率直に「世界をもっともっと知りたい・世界へ飛び出したい」ということ。 単純バカですいません(笑)

もともと世界一周はしてみたいっていう気持ちはあったけど、その気持ちは高まりました。 ただ、それと同時に世界一周は今じゃないなとも思いました。 大事なのはタイミングなんだと思う。

それは前も別の記事で書いたけど、今は何かに出逢うことを求めていないから。

www.keikawakita.com

世界は「広い」っていうことを知ることはもう難しくない。 そしてその「広さ」を近くする方法はこの便利な時代にいくらでもある。

でも世界は「深い」っていうことを知っている人はまだまだ少ない。 そして「深さ」を知るためには自分が生の世界に飛び込むしかない。

この本を読んでいて、僕は太田さんが隣で語ってくれているような感覚を覚えました。 話を聞いた第3者がその光景を容易に想像できるくらいのリアルさ。

それが太田さんが言う「深さ」の一種なんだと思う。 そしてその「深さ」は誰かの心の深いところに届いて、その人を新しい世界へと突き動かしていくのだろう。 いつか僕もその「深さ」を語れるようになりたい。

でも飛び込んでも知り足りない

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もう1つ思ったこと。 それは「世界は知っても知っても知り足りない」ってこと。

オーストラリアやアメリカのような先進国にも行ったし、タイ、インド、スリランカ、バングラデシュなど アジアの国々もたくさん訪れてきた。 だから少しは世界のことを知っているかなって思ってけど、太田さんの本を読んで自分にはまだまだ知らない 世界がたくさんあるなって感じた。 そして何よりも、少し訪れたくらいでその国のすべてを知ったかのような口調で話してはいけないなって。

1つの国には奥深い歴史や文化や習慣がたくさん詰まっている。 考えてみればすぐにわかるけど、少し旅行したからといって知った気でいるのはすぐに辞めたほうがいい。 ずっと日本で育ってきた人でも、日本の文化を1から10まで語れる人はほとんどいない。 歌舞伎と能の違いを語れる?わび・さびの世界を説明できる? こんなことを言ってる僕は語れません(笑) だからこそ、もっと日本のことも知らなくちゃいけないなって思っています。

世界は知っても知っても知り足りない。 そういう気持ちを持っていれば、自分の中に謙虚さと相手への敬意が生まれてくる。 それらは文化やバックグラウンドの違う人と生きていくこれからの時代に絶対に必要なものだと思う。

ぐだぐだ書きましたが、世界に飛び出してみたい人にはうってつけの本です! こんな素晴らしい本を書いてくれた太田さんには感謝(^^)

僕らはまだ、世界を1ミリも知らない

僕らはまだ、世界を1ミリも知らない